川崎のポジション別最新序列。(C)SOCCER DIGEST

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 来るべき新シーズンに向けて、戦力補強やキャンプインなど、各クラブが着々と準備を進めている。いかなる陣容で新たな戦いに臨むか。本稿では、川崎フロンターレのポジション別最新序列をお届けする。

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【GK】
 2016年に加入して以来、譲っていないチョン・ソンリョンの正守護神の座を脅かす存在が現れた。昨季は京都で正GKを務めた、足もとの技術にも優れる上福元直人が加入。チョン・ソンリョンが1番、上福元が99番と背番号は対極な2人が盤石の守りを固める。

 年齢層には偏りがある。プロ15年目を迎える安藤駿介も含め、4人中3人が30代。唯一の20代は大卒2年目の早坂勇希で、プロ1年目の昨季は出場がなかった。自身が出られないときも周囲を献身的に支える性格の良さは桐蔭横浜大時代から有名で、下部組織出身ゆえにクラブ愛も人一倍。ベテラン勢から技術を吸収し、カップ戦などを足がかりに出場機会を増やしたい。
 
【DF】
 ポイントは、昨季まで主将を務めた谷口彰悟が抜けたCBの穴を誰が埋めるか。ジェジエウの相棒の筆頭候補は車屋紳太郎。さらに昨季からプロ契約を結ぶ高井幸大、高井と同期でU-18から昇格した松長根悠仁、そして昨年7月のE-1選手権で日本代表としてデビューした大南拓磨が柏から加わり、年齢のバランスも取れた構成となった。

 右SBの本職は山根視来しかいないが、本来は中盤の選手である松井蓮之や大南など、ユーティリティ性を持つ選手が揃うため心配はない。

 左SBでは、谷口から背番号5を引き継いだ佐々木旭の心身の変化に注目。鬼木達監督は布陣変更への挑戦も示唆しており、今季は場合によって3バックへの対応も求められるかもしれない。
 
【MF】
 中盤に新たに加わったのはU-18から昇格した大関友翔のみで、顔ぶれに変化がない。だからこそ、進化に期待したい。

 鍵は「2年目の開花」となりそうだ。マルシーニョが公式戦1得点に終わった加入1年目を経て、2年目の昨季は14得点と急成長したように、川崎の戦術に慣れるまでには時間が必要だが、慣れてしまえばブレイクは近い。

 今季、その役回りはインサイドハーフのチャナティップと瀬古樹。また、中村憲剛氏から背番号14を引き継いで2年目となる脇坂泰斗の、絶対的な主軸への成長にも期待が高まる。

 最激戦区はアンカーで、ボール奪取力に優れ、キャプテンの大役を託された橘田健人、大島僚太、そしてジョアン・シミッチが候補。J屈指の豪華なラインナップだ。
 
【FW】
 1トップはベテラン2人、若手2人の構図。タイトル奪還への“GO砲”を鳴らすのは、期限付き移籍から3季ぶりに復帰した22歳の宮代大聖か。

 ベテラン2人はレアンドロ・ダミアンが右足関節の手術で、小林悠が左足小指の骨折で、開幕戦に間に合わない可能性が極めて高い。宮代と、桐蔭横浜大から新加入の山田新は川崎U-18時代に2トップを組んでいた同期。切磋琢磨がもたらす伸びにも注目したい。

 両ウイングの主力候補は昨季と変わらず、マルシーニョと家長昭博。左には湘南から瀬川祐輔、そして履正社高から名願斗哉が加わった。名願は「ポスト三笘」との呼び声が高い期待の新人。FWの約半数は23歳以下の若手で、突き上げが優勝への勢いに直結しそうだ。

取材・文●波多野詩菜(スポーツニッポン新聞社)

【布陣図】2023年シーズン J1全18クラブのポジション別最新序列