物価高に負けない中古家電! 今さら聞けない賢い選び方

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新型コロナ感染症の世界的な流行で部品調達が難しいなどの理由もあり、特に中古家電は注目を集めている。

2022年9月に中古・リユースビジネスに関する総合ニュースサイト「リサイクル通信」が発表した「リユース業界の市場規模推計2022(2021年版)」によれば、
2021年のリユース市場規模は前年比11.7%増の2兆6,988億円。
12年連続の成長となっている。

物価上昇や、部品調達の遅れによる新品不足などを背景に、今後も割安な中古品に注目が集まるものと推察される。

そこで今回は、中古家電の購入を検討する際に知っておきたいポイントについて解説する。


■中古家電の種類と選び方
家電製品は、主に
・生活家電
・AV機器
・スマートフォン
これらに分類できる。

〇生活家電
電子レンジや冷蔵庫、食洗器、洗濯機、掃除機、アイロンなど生活に関わる家電製品。

〇AV機器
テレビやラジオ、音楽プレイヤーなどの映像やオーディオに関わる製品。

〇スマートフォン
スマートフォンも中古家電に含まれることが多い。最近では、パソコンよりも高価で多機能なスマートフォンが各社から販売されている。

また、中古家電も以下のように分類できる。

〇中古品
リユースとも呼ばれ、一度でも使用された製品のこと。

〇未使用品
「購入してから箱を開けてない、箱を空けたが使用していない」など、一度も使用されていない製品のこと。

〇新古品
限りなく新品に近い中古品。家電量販店では、展示品を新古品やアウトレット商品と呼んでいることが多い。

〇整備品
リファービッシュ品ともいわれている。何らかの理由により返品された商品を整備して、新品同様にする。
整備品には、メーカーの整備品と、そうでない整備品の2種類がある

たとえば、Appleの整備品は、同社が新品のパーツにより整備したのち、検査やテスト、クリーニングなどを実施する。
Appleでない会社の整備品は、付属品が純正品でない可能性がある。検査やテスト、クリーニングなども、独自で実施する。

できるだけ新品に近い中古品を求めるのであれば、未使用品や新古品、メーカーの整備品を選択するとよいだろう。


■中古品のメリットとデメリット
中古品には、メリットとデメリットがある。

〇メリット
・新品に比べて安価
・入手困難な限定品やビンテージ品を入手できる場合がある

〇デメリット
・傷や汚れ、ニオイなどが付いている場合がある
・すでに使用しているため、新品に比べて壊れやすい可能性がある
・メーカーや販売店の保証がない場合がある
・最新モデルでないことが多い



ヤマダアウトレット・リユース店のホームページ。


家電量販店が販売する中古品には、保証付きの家電もある。
たとえばヤマダ電機は、今年の5月に大規模なリユース工場を新設し、消費者から買い取った中古品を自社工場にて入念に洗浄や点検などをして、ヤマダアウトレット・リユース店で販売している。

・テレビ、冷蔵庫、洗濯機は、24カ月保証
・炊飯ジャー、レンジ、クリーナーは、12カ月保証


ヤマダアウトレット・リユース店の保証内容。



■どこで購入するか?リアル店舗 vs ネット通販
中古家電の購入方法は、下記の2つがある。
・リアル店舗
・ネット通販

〇リアル店舗
・購入する中古家電をその場で確認できる
・スタッフに直接、中古品の確認ができる

〇ネット通販
・リアル店舗のネットショップ
・ フリーマーケットやネットオークション

リアル店舗のネットショップは通常、店舗による保証がつくため、万が一の事態でも安心ができる。また、カスタマーセンター(問い合わせ窓口)を設置している場合もあるため、何か不明な点などがあれば相談をすることもできる。

一方、個人間の取り引きが中心のフリーマーケットやネットオークションの場合、
リアル店舗の中古品よりも安価なことが多いが、基本的には保証がなく「ノンクレーム・ノンリターン」が一般的だ。

そのため悪質な出品者も存在し、購入した製品の状態が出品情報と違っていたり、出品者の対応が悪かったりなど、思わぬトラブルに巻き込まれることもある。

その一例をいくつか紹介したい。

〇失敗例1
ネットのフリーマーケットでカメラレンズを購入した際に、商品画像ではレンズにフードが被せてあった。
その画像では、目立った傷もなかったため「フード付きなら安い」と思い購入した。

ところが、届いたレンズのフードに隠れた部分に変形や傷があった。


フードを取り外すと、傷があった


〇失敗例2
自作の組み立てパソコンを購入したときには、まったく動作せず、「これは返品にするしかない」と考えたが、「輸送中に壊れた」「設置で壊した」と主張する可能性も考慮し、泣く泣く支払った。
PCパーツショップの引取修理サービスを利用したところ、原因は電源ユニットの故障であり、基本診断料+電源ユニット交換+動作チェック+引取修理などで、合計3万802円の修理費用がかかってしまった。
今思えば、アカウントがすぐに削除されたことからも、最初からだますつもりだったのだろう。

フリーマーケットやネットオークションの場合は、まず出品者の品定めをきちんとする必要がある。
そのために出品者の評価や、出品者の商品ページの画像、テキスト、これまでの出品情報などできるだけチェックし、違和感がないか、不審な点はないかを見定める必要がある。

リユース業界の市場規模推計2022(2021年版)




ITライフハック 関口哲司