契約更改交渉に臨んだ西武・平良海馬【写真:宮脇広久】

写真拡大

7000万円増の1億7000万円を提示され「金額は納得しています」

 西武・平良海馬投手は2日、所沢市の球団事務所で契約更改交渉に臨んだが、保留した。今季年俸は1億円から7000万円増の1億7000万円を提示され「金額はOK!」としたが、現在の中継ぎから先発への転向を強く主張。「(チーム事情で)やらせられないと3年間が過ぎた。さすがに4年目は中継ぎはやれない」などと胸中を明かした。(金額は推定)

 平良は保留の理由について「金額は納得しています。気持ちです。先発か中継ぎかという話です。「球団は『中継ぎでやってもらった方が貢献してもらえる』という考えで、そこに違いがあって保留です」と説明。「2019年のオフから、先発をやりたいと言っていて、(チーム事情で)やらせられないと3年間が過ぎた。さすがに4年目は中継ぎはやれない」と希望を明かした。

 さらに「(先発の気持ちが)募って今、大爆発」と胸中を吐露。「中継ぎって、試合を変えられない悔しさがある。0-0からコントロールして、ライオンズを勝ちに導きたい」と先発への強い思いを口にした。

 今季の平良は楽天・西口直人投手と並びリーグ最多の61試合に登板し、主にセットアッパーとして1勝3敗34ホールド9セーブ、防御率1.56。同僚の水上由伸投手と最優秀中継ぎ投手のタイトルを分け合った。

 昨季オフに年俸が初めて1億円に到達した際には「コンビニで値段を見ずに買うみたいな“プチぜいたく”をしたい」と笑わせたが、今回は保留という波乱の幕開けとなった。次回交渉日は未定だという。(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)