ラグビー・カナダ代表【写真:Getty Images】

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釜石の泥掃除が称賛を浴び続ける、母国のトルドー首相も拍手

 ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会では13日に予定されていたB組最終戦のカナダ―ナミビア戦が台風19号の影響で中止に。戦わずして無念の最下位が決まったカナダだったが、台風の爪痕が残る釜石に残り、泥掃除などのボランティア活動に参加した。海外メディアもその行動を高く評価する中、カナダのジャスティン・トルドー首相がツイッターで「真のカナダ人精神」と異例の称賛。国内でも英雄となっている。

 台風一過の釜石で輝いた気高きスポーツマンシップは世界で感動を呼んでいる。1次リーグ最終戦は中止となり、戦わずして無念の最下位が決まったカナダの選手たちは一念発起。釜石市内の住宅街の道路に堆積した泥を除去するためにスコップを手に取った。

 屈強な男たちは集めた泥をポリ袋に詰め込む清掃活動で貢献。大会公式ツイッターが「カマイシでの試合中止に伴い、カナダ代表は復興支援に向かった。ラグビーの真の価値を証明して見せた」という称賛とともにボランティアに励む33秒の動画を公開すると、再生回数は170万回を突破。各方面から大反響を呼んでいる。

 そんな中、カナダのトルドー首相も動いた。自らのツイッターで「カナダ代表による真のカナダ人精神だ。我々はこの厳しい台風の被害に遭われた全ての日本人と被災者に思いを馳せています」と更新。死者も出た台風の被災者への思いとともに、崇高な精神を見せたカナダ代表を称賛したのだった。

 今大会では1勝に手が届かなかったカナダ代表だが、世界に感動を与えたボランティア活動で一躍、国民的英雄となったようだ。(THE ANSWER編集部)