「公衆電話ガチャ」、NTT東日本監修で11月中旬発売。謎のゴールド含む全6種類
タカラトミーアーツは、公衆電話をミニチュアフィギュアとして再現したカプセルトイ「NTT東日本 公衆電話ガチャコレクション」を11月中旬に発売します。1回300円で、全6種をラインナップします。

NTT東日本の監修により公衆電話を5cm大のミニチュアとして精巧に再現。緑の公衆電話機としておなじみ「MC-3P」から、日本に数台しか存在しない受話器が2つある公衆電話「デュエットフォン」など、マニアックなモデルも揃えます。ダイヤルボタンは実際に押したり回したりできるようになっており、受話器を取り外すフックも上下に可動。「公衆電話を切る動作」も疑似体験できます。

▲昭和61年登場の「MC-3P」。テレホンカード対応アナログ公衆電話の小型軽量版で、現在も設置台数が最多のモデル

▲ディジタル公衆電話機「DMC-7」。ISDNによるデータ通信に対応し、PDA端末などをつないでメール送信などに活用できた

▲2016年登場のディジタル公衆電話機「MC-D8」。押しやすいボタンなどユニバーサルデザインを取り入れている
▲昭和46年登場の「新形赤電話機」。10円玉を6枚連続投入できる。通称"赤電話"


▲「デュエットフォン」。受話器を2つ備え、3人同時に通話できる。電話開業100年記念となる平成2年に限定制作された。現存は日本で3台のみ

▲金色の公衆電話機。平成5年、今上天皇陛下(当時の皇太子さま)と雅子さまのご成婚を祝し、パレード沿道にある公衆電話機がすべてこの色に塗り替えられた(現存しません)

携帯電話・スマートフォンの普及が進み、そもそも固定電話を使う機会も減ってきた昨今。公衆電話は平成初期の設置数から5分の1へと激減しています。

それでもなお、全国におよそ15万台(平成30年度末時点)が設置されているのは、災害時の通信手段としての活用が期待されるため。NTTは総務省の告示に基づき、市街地では500m四方に1台、郊外などでは1km四方に1台の公衆電話を維持しています。最近では公衆電話の設置スペースにフリーWi-Fiを展開するなど、街の公共スペースとしての新たな活用も模索されています。

使われることも減り、普段はひっそりとたたずむだけになった公衆電話ボックスですが、災害時には命を守る通信手段となるため、NTTでは維持し続けています。手のひらサイズを精巧なフィギュアは、電話のかけ方を疑似体験してみるよい機会になるかもしれません。