Google版「描画キャンバス」は、インストール不要でアートにもメモにも使える便利お絵かきツール

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GoogleがWebブラウザだけで利用できるお絵かきツールを提供している。
超シンプルなツールだが、アートの作成にもメモ書きにも使える優れモノだ。

描いた図は自動的に保存されるので、ファイル保存する手間もいらない。
けっして高機能ではないが、仕事や日常生活で何かと役立つ便利なツールだ。


●インストールもファイル保存も不要! 超シンプルなお絵かきツール
パソコン利用中にちょっとしたアイデアや地図、図形などを残しておきたいときは、お絵かきソフトが意外と便利だ。
特にタッチ対応のタブレット型パソコンを使っていれば、指先やペンでササッと図案を描けるので、急いでいるときは重宝する。

Googleが開発した「描画キャンバス(Canvas)」は、こういった用途に最適なお絵かきツールなのだ。
インストール不要で、Webブラウザで https://canvas.apps.chrome/ にアクセスするだけで使える。
さらに、Googleアカウントにログインしていれば、描いた図形は自動保存されるので、わざわざファイルを保存する手間もいらない。

お絵かきツールとしての機能はシンプルだ。
[新しい図形描画]をクリックすれば白紙のページで描画でき、
[画像から新規作成]をクリックすれば既存の画像ファイルを下地において描画できる。


Googleが開発したシンプルなお絵かきツール「描画キャンバス(Canvas)」(https://canvas.apps.chrome/)



[新しい図形描画]で白紙のページ、[画像から新規作成]で既存の画像ファイルを選択し、それを下地において描画できる。


左端のメニューでは色や筆先を選べる。
いちばん上の「●」が色の指定だ。
クリックするとパレットが表示され、希望の色を選択できる。
[カスタム]を選択すれば、独自の色を指定することも可能だ。

その下は[鉛筆][ペン][マーカー][チョーク][消しゴム」だ。
[鉛筆]〜[チョーク]では描ける線の種類を切り替えることができ、[消しゴム]で線を消せる。
各ツールを選択したあと、もう一度クリックすれば、サイズや不透明度を設定することもできる。また、画面上の[元に戻す]と[やり直す]のボタンで、操作を取り消したり、やり直したりすることも可能だ。


パレットで色を選択できる。



ツールを選択したあと、もう一度クリックすれば、サイズや不透明度を設定できる。



画像を読み込んでから描画することもできる。


右上のボタンをクリックすると、描いた図をPNG形式のファイル(ファイル名は「canmvas.png」で固定)としてダウンロードできる。
描画を終了するには、左上の[ギャラリーに戻る]ボタンをクリックする。

ギャラリーでは、描いた絵が一覧表示される。
Googleアカウントにログインしていれば、図は自動的に保存されてギャラリーに表示されるので、保存の操作は必要ない。
なお、各図の右下にあるボタンをクリックすれば、名前の変更、PNG形式のファイルとして書き出し、削除ができる。


右上のボタンでPNG形式のファイルとして書き出すことができる。




ギャラリーには作成した図が一覧表示される。右下のボタンで名前変更、PNG形式での書き出し、削除ができる。


「描画キャンバス(Canvas)」は、とてもシンプルだが、筆の種類やサイズを自由に変えられるので、絵心のある人ならアート作品も十分に作成できるだろう。
もちろん、メモ用のツールとしても活用できる。

今後、さらに機能が強化される可能性もあるので、Googleユーザーであれば、ぜひ押さえておきたい基本ツールの1本といえるだろう。


描画キャンバス(Canvas)


井上健語(フリーランスライター)