「フェイクニュースやウソ情報にオレンジ色の警告ラベルをつける」という新機能をTwitterがテストしています。

Twitter is testing new ways to fight misinformation - including a community-based points system

https://www.nbcnews.com/tech/tech-news/twitter-testing-new-ways-fight-misinformation-including-community-based-points-n1139931

このテストが行われているのは、デモ版のTwitterです。以下が、デモ版で「フェイクニュース」のラベルが付けられたツイートの画像。濃いオレンジ色の「Harmfully misleading(有害で誤解を招く)」というラベルが貼られており、複数のツイートの中でも特に目立っています。



このラベルを付けられる可能性があるツイートは、政治家や企業などの公人が発信したものとのこと。画像の例では、公人による政治や医療に関するツイートにオレンジ色のラベルがついていることがわかります。どのようにフェイクニュースだと判定されるのかというと、ファクトチェッカー機能やジャーナリスト、そして「コミュニティレポート」に参加する有志が判断するとのこと。デモ版では、この仕組みは「Wikipediaのようなもの」と説明されています。

「コミュニティレポート」は、Twitterユーザーがファクトチェックに参加できる機能です。参加を希望するユーザーは、以下の画像のように「公共の福祉のために重要な情報を提供する」「個人的な意見・信条の発信のためにこの機能を利用しない」「誠意を持って貢献し、良き隣人のように振る舞う」という内容に同意する必要があります。



コミュニティレポートに参加したユーザーは、特定のツイートが「有害な誤解を招く可能性がある」か「可能性はない」のかを判定した後、「何%のユーザーが自分と同じ回答をするかどうか」という質問に回答を求められます。この回答と、コミュニティレポートに参加するユーザー全体の回答結果が照合され、そのユーザーがどれほど信頼できるファクトチェッカーであるかが評価されます。この評価に応じてユーザーは「ポイント」を獲得することが可能であり、このポイントにより、その後の判定時における影響力が増減するとのこと。逆に、他のコミュニティレポート参加者と回答があまりにも異なる場合は、メンバー資格を剥奪される可能性も示唆されているそうです。

Twitterは2020年2月5日にも「編集されたムービー」にラベル付けを行うというフェイクニュース対策を発表していました。

Twitterが「編集されたムービーや写真」にラベル付けをして人々がだまされないようにすると発表 - GIGAZINE



今回のオレンジ色のラベルも、フェイクニュース対策の一環です。Twitterは2020年アメリカ合衆国大統領選挙に向けてフェイクニュース対策を強化するという姿勢を示しており、Twitterの広報担当官はコミュニティレポート機能を実験中だと認めた上で、「今後数週間以内にまた新たなフェイクニュース対策機能を発表する可能性がある」と述べました。

今回報じられたオレンジ色のフェイクニュースラベルの実装の時期などは明かされていません。