テレビ東京「解禁!暴露ナイト」(24日深夜放送)では、「KONISHIKI登場!相撲界を大暴露」として、元大相撲力士(最高位は大関)で現在はタレントとして活躍するKONISHIKIが角界の金銭事情を語った。

「給料安い。今の幕内の給料が、僕が大関の時に貰っていた100万円くらい。でも、安いの。本当に生活大変」と切り出したKONISHIKI。月給100万といえば、高給のようにも感じられるが、KONISHIKIが「僕たちは着物を着るけど、安くても一つ30万円」と話すように、力士は階級によって身につけるものが決まっているため、これだけでも大変な出費になるという。

だが、力士には給料以外にも幾つかの収入源がある。その一つが、取り組みで勝利した力士に贈られる懸賞だ。KONISHIKIは「僕の時代は、どんな幕内力士でも(懸賞は)必ずあった。でも、僕が辞めた頃、多分若貴の時代が終わるまであったけど、ほとんど少ない。大関、横綱にほうに全部行ってる。一つ3万円だから、白鵬出て15連勝して、大体一日に20枚近くあるから、3万円を掛けて、15日だから結構いい金額。給料より高い」と説明、自身の現役時代については「僕も200万近く貰っていた。一番いいときに。僕はよくね、一番最初に勝ったやつは、持って帰って、若い衆に“せーの”って投げるんだよね。お寺の中に。みんなで取り合いするの」と明かした。

さらに、番組では、これ以上の収入源としてタニマチ文化を紹介した。タニマチとは、力士を応援する後援者のこと。KONISHIKIは「当時のタニマチは半端じゃないんだよ。金ある人は、お相撲取りと一緒に歩かないと金持ちじゃないっていうイメージがあった」と語り、「たとえば、向島の芸者がいる街。貸切で一人の芸者呼ぶために幾らか分からないけど、10人くらい呼ぶのね。食べる量は相撲さんに合わせてくれる。金額は半端じゃない。若い衆と食事行くじゃないですか。70万かかる。普通のタニマチは、相撲取りを一回連れて行ったら、ビビッて。私たちは(そういうタニマチを)小皿っていうのね。びっくりして、二度と連れていかれない」というエピソードを披露。過去に貰った一番高価なものを訊かれると、「キャッシュで・・・」と、指を2本伸ばしてみせた。

その額はなんと2億円。KONISHIKIは「(相手は)土地持ってる人。将来相撲界に残って、親方になるために、今のうちに親方株を買いなさいって」と話し、年寄名跡(年寄株)の売買に必要な資金提供を受けたことを告白。その2億円については、「僕が大阪から持って帰ってきました。三越の袋で」と笑って話した。