英紙『サン』がイングランド代表のファビオ・カペッロ監督について、「不思議」であり、「気難しい」と称している。同紙は、カペッロ監督が11日に行われたハンガリーとの国際親善試合(2−1で勝利)の3日前、選手たちと話すことを拒んだようだと報じた。誰もが大きなミーティングが行われ、そこでカペッロ監督が選手たちにワールドカップ(W杯)での失敗を忘れ、未来を見るように伝えるだろうと思われていたのにもかかわらず、である。

いつものように匿名の情報源が、『サン』に対し、「実際は、カペッロ監督は誰とも話さなかった。電話もせず、何もしなかったんだ。正直に言って、選手たちは彼がちょっとおかしくなったと考えていると思う。W杯が彼を傷つけたのか、それとも英語を話せなくなってしまったのかだね」と話した。

さらに、親善試合でのカペッロ監督の振る舞い方も議論を呼んでいる。通常であれば、積極的にプレーに関わり、コンスタントに選手たちに向かって怒鳴るカペッロ監督だが、ハンガリー戦ではベンチに座り、たまに立ってもテクニカルエリアのぎりぎり内側に立っていた。スティーヴン・ジェラードがゴールを決めたときも動かず、まるで何も感じていないかのようだったのだ。

これらのことから、カペッロ監督が任務にうんざりしているのではないかと考える者も出てきている。いずれにしても、9月のEURO12予選2試合(ホームでのブルガリア戦とアウェーでのスイス戦)で、最低でも勝ち点4を獲得しなければ、カペッロ監督の退任もあり得るのではないかというのだ。

確実なのは、選手たちやサポーター、メディアが、日に日にカペッロ監督への信頼を失っているということだ。それは失言のせいでもあり、例えばMFデイヴィッド・ベッカムへの代表引退勧告もそうである。この件については、ファンの議論を呼んでいる。彼らは内容だけでなく、カペッロ監督の宣言の仕方も好ましく思っていない。テレビのインタビューで語ったことは、こういったニュースを明かすには適切ではないということだ。ましてや、事前に選手本人が何も知らなかったのならなおさらである(ただし『ミラー・スポーツ』は、アシスタントのバルディーニ氏がベッカムと話していたようだと伝えている)。

このため、イングランドのサポーターたちは怒りをあらわにしており、カペッロ監督に「恥だ」と批判を突きつけている。イングランドではベッカム擁護派が増えており、デイヴィッド・キャメロン首相も「彼の素晴らしいフリーキックをみんなが覚えている。デイヴィッドは我々全員にとっての素晴らしい模範だ」と語った。選手本人はカペッロ監督に対し、代表引退試合として親善試合に参加することを断ると伝えている。彼自身は代表を離れるつもりはまったくないからだ。