インタビュー:高橋 瞳「恋をしていると“JET”な感じ」
 2005年4月、当時16歳にしてデビューシングル「僕たちの行方」がオリコン初登場1位を記録した、平成生まれの現役高校生アーティスト、高橋 瞳。高校生活最後となった今年、現在MBS・TBS系アニメ「地球へ…」のオープニング・テーマとして放送中の新曲「JET BOY JET GIRL」を今月1日に発表。9月12日には、同月15日より全国公開となる天童荒太原作、堤幸彦監督、柳楽優弥・石原さとみ主演の話題映画「包帯クラブ」のエンディングテーマになっている「強くなれ」を発表する。

――今年3月に東京・Shibuya O-WESTで行った「キャンディ・ライン」のレコ発ライブを終えてみて、どんなライブになりましたか?

高橋 瞳(以降、高橋):反省点もありつつ、その時をしっかりと楽しめたかな、と思っています。スペシャル・ゲストでプロデューサーのTAKUYAさん(元JUDY AND MARY)に出て頂いて。プロデューサーとしてずっと一緒にいても、同じステージに立てるなんて考えていなかったし、それが実現するとも思っていなかったので(笑)。あの日の映像を何度も見ているんですけど、TAKUYAさんと一緒にやった何分間のステージは、毎度繰り返して見るんですよね。悔しいぐらいカッコ良くて、本当に勉強になりました。

――TAKUYAさんとは普段、どんな話をするんですか?

高橋:レコーディングの時も毎回違うアドバイスや、歌詞の面でも色々と細かなアドバイスを頂いています。レコーディングの前にストレッチをやるんですけど、今回はずっと一緒にやって頂いて、体のほぐし方についても色々なアドバイスをして頂きました。

――以前に瞳さんが「声の表情がもっと欲しい」と言っていたのが印象的で、今回の「JET BOY JET GIRL」を聴かせてもらって、肩の力が抜けて、感情表現が上手になったと感じているのですが、ご自身で歌い方や、歌詞の面でも気を付けたことはありますか?

高橋:ストレッチをやって頂いた効果もあったのか、全身がすごくほぐれて。ちょっとスペイシーな音と一緒で、壁の無い、どこまでも行けるような開放感があったので、それもあるのかな?今まであまり恋愛のこととか書きたくなかった、書きたくないというか書けないのか?どうなのか?(笑)。なので今回は「昔、好きだった子がいたなぁ」みたいな女の子的な気持ちを思い出して書いたりしました。

――「JET BOY JET GIRL」というタイトルにしたのは何故?

高橋:みんな日々、色々なものに恋していると思うんですよ。例えば買いに行ったお洋服がメチャクチャ可愛いとか、ご飯が美味しかったとか(笑)。それだけですごく恋している気持ちになるし。幸せも裏返してみると、愛しさと似ていたり。そういう気持ちは、自分の大きな力になってくるじゃないですか。そう思うことで、「私はすごく強くなれるんだ!」という気持ちをもっている、日々恋している男の子と女の子に、理屈とか理由じゃなくて、「もっと当たってけ!ぶつかってけ!」と言っている。すごく勢いがある感じで「JET BOY JET GIRL」にしました。みんな恋をしていると「JET」な感じなんですよ(笑)。

――カップリングの「PRIDE」は、175RのSHOGOさんが歌詞を書かれてますが、自分が歌詞を書いて歌うのとはまた違った感覚がありますか?

高橋:違いますね。「PRIDE」は、私がライブで思うことだったり、感じたものを書きなぐっていたメモに、SHOGOさんが返事をくれた感じなんですよね。自分のクエスチョンではないけれど、日々こんなことを感じています、ということに対しての答えみたいなものにすごく近くて。「もっと自分の想いや音楽に誇りをもって!自信をもって!」と言ってもらえて、それがこの歌になって。だからこの曲には、歌いながら初心に戻る気持ちもすごくあるし。日々色々と悩んだりするので、オチてしまった時はこの曲を歌うことによってすごく励まされるし。自分の想いに対して、「こう思うんだよ」「こう言うんじゃない?」と言ってくれたことが歌になるのは初めてですね。

――ビデオクリップは、どんな内容に?

高橋:前作から少しずつイメージを変えてきているんですけど、今回も少しおかしな感じで。おバカじゃないけれど、ちょっと変な感じ、不思議な感じのビデオクリップになっていると思っています。

――前作「キャンディ・ライン」のビデオクリップは、そういう可愛らしい面もありつつ、歌っているシーンは相変わらずと言うか、更にロックでカッコ良くなったなという印象を受けました。

高橋:ありがとうございます。あの時は、すごく楽しかったんですよ。