鳥肌モノの上目遣い(C)日刊ゲンダイ

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 昨秋の自民党総裁選や真冬の総選挙をめぐり、高市首相の事務所がライバル潰しの中傷動画を拡散した疑惑は深まるばかりだ。19日の参院本会議で立憲民主党の打越さく良議員から追及された高市首相は、例の上目遣いで自信満々な振る舞いに徹したが、口から出るのはゴマカシばかり。週明けには衆参両院の予算委員会で集中審議が行われる。ついに土俵際だ。

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 動画拡散の実務を担った起業家の松井健氏と公設第1秘書とのオンライン会議をめぐり、高市首相は事務所が開催を認めた週刊現代への回答を「秘書は〈事実と違う〉と言っている」と国会答弁で否定後、訂正した。打越議員はそうした対応を問題視。「虚偽答弁だと認め、国民に謝罪すべきだ」と迫り、松井氏と秘書の関係、秘書の動画への関わり、松井氏が開発責任者を務めた暗号資産「サナエトークン」への関与などを再調査して公表するよう求めた。

 不敵な笑みを浮かべて答弁に立った高市首相は、問題のオンライン会議について「6月5日の予算委答弁に先だち、深夜から秘書に電話をかけ、未明にようやく出た」「秘書は就寝中で、回答文の一部のみが引用された記事を読み上げて確認した」などと、従来の説明をリピート。「可能性は否定しないが、男性についてハッキリとした記憶はなく、直接お会いしたこともないため『面識がない方』という認識であると報告を受けております」と答弁した。

 動画作成や拡散依頼については、「〈そのようなことは決して行っていない〉と聞いております」とし、暗号資産に関しては「〈説明を受けたことはなく、承認をしたこともない〉と報告を受けております」。「可能な限りの事実確認をし、誠実にお答えしてまいりました。今後もそうした考えに変わりはありません」と潔白を強調したが、実態はゼロ回答。予算委理事会で協議要求事項となっている秘書の参考人招致の求めも無視した。

 政治ジャーナリストの角谷浩一氏はこう言う。

「首相の答弁は二転三転しています。当初は〈私自身も秘書も面識がない〉〈秘書を信じる〉と力んでいたのに、〈直接会って名刺交換していない〉と論点ずらし。〈印象付けは心外〉〈名誉に関わる〉〈週刊誌の記事なので全く信用していない〉とまで国会答弁したにもかかわらず、秘書の発言を訂正した。語るに落ちる感がある。暗号資産の違法性疑惑をめぐっても、立憲議員が金融庁や警察庁から答弁を引き出し、包囲網を狭めている。首相は詰み始めているといっていい」

 高市自民党がゴネたことから、集中審議は衆参で3時間ずつの見通し。高市首相は健康不安を隠さないほど追い詰められている。野党の腕の見せどころだ。

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