口論の末に妻へシンナー浴びせ、火をつけて殺害した75歳夫に懲役16年 “心中”の嘘見抜かれ「納得し難い行動」【韓国】
韓国で夫婦喧嘩中に妻の体に引火性物質をかけ、火をつける手口で殺害した70代の男に懲役16年が言い渡された。
6月12日、法曹界によると、ソウル北部地裁・刑事合意11部(チェ・ギョンソ部長判事)は殺人容疑に問われた75歳男の判決公判で懲役16年を言い渡した。検察が請求した位置追跡電子装置(電子足輪)の装着命令は棄却した。
男は昨年、自宅の居間で妻と酒を飲んでいた際、経済的な問題で口論になって激高し、引火性物質を妻にかけて火をつけた。体全体に重度の火傷を負った妻は、治療の末に全身性敗血症で死亡した。
裁判所は、犯行直後に“極端な選択”を図ったという男の主張を認めなかった。裁判所は「被告人は“自分の体にもシンナーをかけ、一緒に死のうとした”と主張するが、客観的な証拠とは合致しない」と指摘し、「被告人の体から検出されたシンナー成分は微量にとどまった。犯行直後に会った娘や知人らも“シンナーの臭いはしなかった”と供述している」とした。
続いて「殺害方法が極めて残忍で、被害者は死亡するまで激しい苦痛を経験したとみられる」とし、「被告人は犯行直後に119番通報や応急処置をせず、知人を呼んで対策を相談するなど、納得しがたい行動をとった」と非難した。

ただし、裁判所は量刑について「本件が多少なりとも偶発的な犯行である点、犯行の直後に自ら火を消した点、そして現在高齢であり、服役能力や出所後の年齢を考慮した」と付け加えた。
(記事提供=時事ジャーナル)
