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 【ワシントン=中根圭一】数学の研究に人工知能(AI)が安易に用いられているとして、欧米の数学者らが過度なAIの利用に警鐘を鳴らす「ライデン宣言」を発表した。

 AIには誤った論証を生み出すリスクがあり、「数学の自律性を脅かす」と指摘している。日本を含む80か国以上の学術団体が加盟する国際数学連合などが賛同している。

 AIの学会などでは近年、「未解決だった証明問題がAIで解けた」との報告が相次いでいる。宣言では、AIについて「信頼性に欠ける論証を展開することがあり、正しい証明なのか見分けることが困難」と指摘。発表前に研究内容を検証する査読システムも存続できなくなるとした。対策として、数学者自身がAIを利用した研究に責任を持ち、AIの使用を明示することなどを求めた。

 宣言はオランダのライデン大で昨年開かれた研究会合の参加者がまとめ、今月発表された。宣言に賛同した米コーネル大のスティーブン・ストロガッツ教授(応用数学)は「AIは強力なパートナーとなる可能性を秘めている反面、その力は新たな責任を伴う。学問の信頼性を守る必要がある」と指摘している。