「結局迷宮入りに…」“手配の男”死後2週間ほど経過か 容疑者死亡のまま書類送検へ 兵庫・たつの市母娘殺害事件
3日、兵庫県たつの市の川で見つかった男性の遺体は、親子2人が殺害された事件で指名手配されていた男と判明しました。事件後の容疑者の足取りを改めて追いかけます。
■「あおむけで浮かんでいた」容疑者は遺体で発見

警察はのべ600人以上の捜査員を動員し行方を追っていましたが、容疑者は、遺体で発見されました。
遺体を目撃した人
「あおむけで浮かんでいた。流れずに引っかかったまま揺れて浮いている状態。(おなかが)ものすごかった。膨れ上がった状態で浮いていました」
全国に指名手配されていた大山賢二容疑者(42)は3日、遺体となって川に浮いているところを発見されました。司法解剖の結果、死後2週間ほどがたっていたといいます。
■大山容疑者 事件発覚前後の足取り

兵庫県たつの市の住宅で、田中澄恵さんと娘の千尋さんの遺体が見つかった事件。警察が指名手配にまで踏み切り行方を追ってきた、大山容疑者の足取りを見ていきます。
警察によると、田中さん親子が殺害されたとみられるのは、先月13日頃。
その翌日(先月14日)、現場から1キロほどの最寄り駅・播磨新宮駅で、大山容疑者とみられる人物が捉えられていました。この時は、白いシャツに黒っぽい帽子とズボン姿で、カバンを2つ持っています。
■警察が接触も…逮捕せず実家付近まで送り届ける

この2日後(先月16日)、現場から30キロほど離れた高砂市内で、警察官と接触します。交番近くの路上で寝ていたところ、職務質問を受けたという大山容疑者。所持金は550円ほどだったといいます。
この時、大山容疑者は「人を殺した」という趣旨の話をしましたが、話がかみ合わなかったため警察は逮捕することはなく、大山容疑者を実家付近まで送り届けたといいます。実家は、田中さん親子の家の“まとなり”です。
捜査関係者によると、この実家から血痕のようなものがついたグレーのパーカーが見つかっていたことが新たにわかりました。
■先月19日前後…容疑者とみられる姿が複数確認される

事件が発覚したのは“発生”から6日後の先月19日。この前後、現場付近では大山容疑者とみられる姿が複数確認されています。服装を変えながら滞在していたのでしょうか。
川の近くでは、衣服やマンガ、たばこの吸い殻などが見つかっていて、別の場所では、カバンやアメなども発見されたといいます。
■事件発覚の翌日に死亡か 目立った外傷なし

警察が、最後の足取りとして確認していたのが事件発覚の翌日、先月20日の夕方です。
川の橋の下で、イスに座っている大山容疑者。警察によると、死亡推定時期もこの写真と同じ先月20日頃だといいます。つまり、事件発覚翌日には、すでに死亡していた可能性があるということ。
事件現場から南に10キロほどの川で、遺体となって発見されました。目立った外傷はなく、胃はほぼ空っぽの状態だったといいます。
■事件の全容解明は困難となる可能性

近所の住民
「(容疑者が)見つかったのはとりあえず安心」
「(容疑者が職務質問で)『殺人をしてしまった』と。警察が対応していれば命を落とすに至らなかったのではないか。結局(事件も)迷宮入りになっている」
容疑者の死亡で、事件の全容解明は困難となる可能性があります。
兵庫県警は「被疑者の死亡によって動機の解明が困難となったのは事実。これからも所要の捜査を進めて事実の解明に努めたい」としています。
警察は、引き続き捜査を進めるとともに、容疑者死亡のまま書類送検する方針です。