韓国人投資家は自分より他人の利益を気にする?=韓国ネット「刺さる」「韓国だけじゃない」
2026年6月1日、韓国メディア・朝鮮日報は、韓国企業の株価上昇傾向などにより株式投資ブームが続く韓国において、韓国人投資家が自分の運用成績よりも他人の利益を気にする傾向が強いという専門家の分析を伝えた。
記事は、韓国人投資家が株式市場で強い「FOMO(取り残されることへの恐怖)」を感じやすいと指摘。その理由について、専門家は「韓国人は自分の投資が成功しても、他人の方がもっと利益を上げていると知ると満足できない傾向がある」と分析した。
例えば、自分の株式投資が10%上昇しても、他人が100%の利益を出したと聞くと喜びよりも悔しさを感じる。これは投資の成果そのものではなく、「他人との比較」によって感情が左右されるためだという。
専門家はその背景として、韓国社会の均質性があるとし、外見や身長が比較的似通っており、教育水準、生活環境なども含めて、人々が互いを比較しやすい環境にあると指摘した。一方、多様性の大きい社会では比較対象が大きく異なるため、単純な優劣を意識しにくいという。
また、人間は利益より損失を強く感じる傾向があるとも説明。専門家は「自分が他人より良い結果を出した時の喜びがプラス1なら、他人より劣った時の悔しさはマイナス5程度になる」と述べ、比較による精神的負担は大きいとの見方を示した。
さらに、投資スタイルの米韓比較にも言及。米国では投資を長期的に考える人が多い一方、韓国では毎日のように株価を確認し、売買のタイミングを気にする投資家が多いとした。株価は本来、毎日上下するものであり、頻繁に確認すればするほど不安になるとして、「過度なチェックを控えることが精神的な負担を減らす基本的な方法」と説明した。
記事は、ネット上のヘイト表現についても同じ構造があると分析。専門家の「自分自身を尊重できていない人ほど、他者への憎悪を外に向けやすい。逆に自分を大切にできる人は、他人も尊重すべき存在だと自然に理解できる」との見解を伝えた。
これについて韓国のネットユーザーからは「毎日株価を見ている自分に刺さる記事」「韓国社会は子どもの頃から順位を付けられる文化だから当然の結果」「サムスンやSKの株価上昇で、周りでも株を始めた人が多く、投資をしていないと『遅れている』というような雰囲気を出される」「FOMOをあおるYouTubeや投資インフルエンサーの影響も大きいだろう」「他人と比べるのをやめれば楽になると分かっていても難しい」などの声が上がった。
また、「韓国人は学歴や結婚、不動産、そういうので比較するのが好きで、そこに新たに株というブームが加わっただけ」「株は学歴などと違い、ある程度のお金さえあればみんな同じように始められるというのも過熱の理由だと思う」「自分よりうまくいっている人を見るのが我慢ならなくて、常に足を引っ張り合うような空気感には息が詰まる」「韓国だけじゃない。SNS時代は世界中が比較地獄だと思う」「結局、投資で一番大事なのはメンタル管理だ」などの声も見られた。(翻訳・編集/樋口)
