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安価な中国製EVに対するソリューション

中国から次々に押し寄せる安価なバッテリーEVを、欧州の自動車メーカーは脅威だとみなしている。2024年には新たな輸入関税の導入が決定した一方、ゆっくりだが、対抗できるモデル開発も進められている。

【画像】移動する自由を生む個性 シトロエンe-C3 サイズの近い電動クロスオーバーは? 全105枚

ステランティス・グループが開発した、スマートカー・プラットフォームは、そのソリューションの1つ。電気モーターにも内燃エンジンにも対応する汎用性が、強みの1つ。それを基礎骨格とするシトロエンe-C3は、お手頃な価格での提供を実現した。


シトロエンe-C3 マックス(英国仕様)

グループ傘下のフィアットは、同じ技術を利用しグランデ・パンダを投入。オペルは、その兄弟といえるフロンテラを発売している。それでも、大胆なデザインをクルマづくりの理念の1つに掲げるシトロエンだから、C3はしっかり特徴的な仕上がりにある。

最高出力112psの小さなクロスオーバー

フロントマスクの印象は力強い一方で、全長は4015mmとコンパクト。全高は1577mmと高めで、空力に配慮されたルーフレールが標準装備され、クロスオーバーらしい雰囲気もまとう。ツートーン塗装が、スタイリッシュな印象を強める。

試乗したEV版のe-C3の場合、フロントに最高出力112psと最大トルク12.6kg-mの駆動用モーターを搭載。駆動用バッテリーは2種類あり、廉価なアーバンレンジは30.0kWhだが、それ以上のグレードでは43.7kWhへ容量が増える。


シトロエンe-C3 マックス(英国仕様)

1度の充電で走れる距離は、前者が209kmで後者は320km。持久力に長けるとはいい難いものの、価格が高めのミニやルノーの競合モデルは、実はこれより航続距離は短い。

高めの全高で余裕ある車内空間

フロアに駆動用バッテリーが敷かれるが、高めの全高が貢献し、車内空間にはゆとりがある。特に、高さ方向で1010mmある前席側は、頭上に広大な余地が残る。シートはクッションが柔らかく、調整域も広く、長時間でも疲れにくい。

運転姿勢は、プジョーのi-コクピットへ近いもの。ステアリングホイールは小径で、低い位置に伸び、メーターパネルが高い位置にある。このパネルは、ダッシュボード上部に埋め込まれたディスプレイの表示が投影される、巧妙な仕組みにある。


シトロエンe-C3 マックス(英国仕様)

後席側も、前後長は660mmあり、身長が高めの大人でもゆったり座れるはず。座面は低めでフラットで、太ももの裏が浮くという人はいそうだが。

2段に分かれたダッシュボード上のトレイなど、小物入れは充実。荷室容量は310Lで、同クラスの中では狭めといえる。ルーフレールには、最大75kgの荷物を載せられる。

極めてシンプルなタッチモニター・システム

主要機能のインターフェイスは使い慣れた配置にあり、操作性は概ね良好。エアコンやドアミラーだけでなく、運転支援システムの解除にも物理スイッチが用意され、10.25インチのタッチモニターを眺める必要性は低い。

他方、タッチモニターへ実装されるシステムは極めてシンプル。運転中、モニターの存在が気になりにくい、とも表現できるだろう。プラス・グレード以上なら、無線でスマホと連携でき、使い慣れたグーグルマップなどを頼れる。


シトロエンe-C3 マックス(英国仕様)

ちなみに、走行時の電費などを確認できるトリップコンピューター機能は、2026年仕様から実装される。

気になる走りの印象とスペックは、シトロエンe-C3 マックス(2)にて。