元祖SDガンダム「黄金神スペリオルカイザー」(※通常版・抽選プレゼント版)の中身を比較。キラめくメッキの限定版はSDガンダムキッズ垂涎の一品だ。2024年時点の某オークションでの落札価格は200万円

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「モノからコトへ」と言われて久しい。“所有”より“体験”に価値を見出す時代。旅行、アウトドア、推し活――「経験」にお金を払う消費行動が一般化する中で、コレクターという存在は、一見すると時代遅れにも見える。しかし、全国の玩具店を巡り続けるSDガンダムコレクターの邪道さんは、「コレクションとは、モノを買う行為だけではない」と語る。中古玩具店を巡るために福岡へ飛び、時には北海道から集まった仲間たちとレンタカーで地方を横断する。なぜ、人は“モノ”を追い求めるのか。話を聞いた。コレクション写真も必見だ!
◆子どもの頃の“欲しかった”を回収していく

――まずは、邪道さんの考える「コレクター」の定義を教えてください。

邪道:いろいろなコレクターがいると思うんですけど、僕は「ある種の目的意識を持って、物を集める人」がコレクターかなって思っています。ただ、目的意識っていうのは、きれいな言葉にした場合ですね。実際は執着です。僕、おもちゃに使っている年間の総額をならすと、毎月20万円近くになるので。

――に、にじゅうまん!?

邪道:おもちゃ全般が好きなので、SDガンダム以外にもいろいろ買っているんです。

――すみません、驚きすぎて話の腰を折ってしまいました。コレクターの定義についてお願いします。

邪道:執着についてですよね。たとえば旧車って、合理性だけで言ったら新しい車の方がいいじゃないですか。燃費もいいし、安全性も高い。ハイブリッドカーや電気自動車の方が合理的ではある。でも、「これが好きだから乗る」とか、「好きだから集める」っていう、合理性を超えた部分があると。僕はそこを“執着”だと思っています。だから、コレクターって結局、その執着を抱えた人なんですよね。

――その執着は、どこから生まれるんでしょうか。

邪道:ノスタルジーは大きいと思います。特におもちゃは。子どもの頃に好きだった物とか、当時欲しかったけど買えなかった物とか。大人になると、時間やお金に多少の余裕ができるじゃないですか。そのお金で旅行に行く人もいるし、スポーツにハマる人もいる。そのなかで、一部の人は子どもの頃の夢の続きをやるんですよね。宇宙飛行士にはなれなくても、昔欲しかったおもちゃは買える。そういう、“思い残し”を回収していく感覚はあると思います。

――ああ、夢の続きなんですね。

邪道:近いですね。たとえばプラモデルって、大人になってから再び始める人が多いんですけど、子どもの頃にできなかったことができるようになるんですよ。昔の『コミックボンボン』(※講談社から発行されていた児童向け雑誌)って、BB戦士の特集で「パテで盛って削れば完成!」みたいな、子どもにはムチャな改造の作例がいっぱいあったじゃないですか(笑)。

◆肩書き「コレクター」に違和感を覚える

――私もボンボン派だったので、よくわかります……!

邪道:でも、大人になると時間もあるし、技術的なチャレンジもできます。僕自身はモデラーというわけではありませんが、今は便利なツールもいっぱいありますから。なので、子どもの頃にできなかったことを大人になって実現できるんです。コレクションも同じで、当時持っていた物を買い直していくと、今度は「持っていなかった物」が欲しくなるんですよ。「え、こんなの出てたんだ!?」って調べ始めて、そこからだんだん深くなっていく。だから最初から「コレクターになりたい」と思ってなる人って、ほとんどいないと思うんですよね。

――確かに、結果としてコレクターになっていた人が多そうです。

邪道:そうなんですよ。コレクターって職業でも肩書きでもないので。だから僕、自分で「コレクターです」って名乗るの、ちょっと気持ち悪いんですよ。本業は普通にサラリーマンですし。