押切・湊橋(仮称)の江戸川区側(撮影:くるまのニュース編集部)

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江戸川〜市川の“橋空白地帯”に新たな希望

 東京都と千葉県を隔てる旧江戸川に、新たに橋が架かります。
 
 開通したらどう便利になるのでしょうか。

 この旧江戸川に架かる新たな橋は、押切・湊橋(仮称)というものです。

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 市川港から北西に進み、東京メトロ東西線の行徳駅前を通る都市計画道路3・4・25号湊海岸線「行徳駅前通り」の一部を構成する道路として、昭和42年(1967年)に都市計画決定されました。

 現在のところ県道6号旧道「行徳街道」との交差点「押切」で行き止まりになっている行徳駅前通りをそのまま延長し、押切・湊橋で旧江戸川を渡り、対岸にある都道501号「柴又街道」にそのまま直通するルートとなっています。橋の延長は約450mです。

 では開通したらどのくらい便利になるのでしょうか。

 現状、東京と千葉の間は江戸川と旧江戸川で隔たれています。千葉県の住民にとって、どこかで橋を渡らなければ移動のしようがありませんが、実際のところ江戸川・旧江戸川を渡る橋は劇的に少ないのが現状です。

 市川市内においては、国道14号の市川橋か、自動車専用道路の京葉道路 江戸川大橋、もしくは南行徳の今井橋の3つしかありません。一般道だけで見ると、市川橋から今井橋の間は約8kmも“橋空白地帯”となっています。

 特に旧江戸川と江戸川に挟まれた行徳・南行徳のエリアにとっては、実質今井橋しかない状態で、完全にパンク状態となっており、万が一今井橋が通行止めになったら市川橋か浦安まで行き、浦安橋を渡るしか方法はありません。

 災害時は特に深刻で、交通が麻痺して徒歩移動になる場合、行徳エリアまでそのまま行ける橋がないので、かなりの不便を強いられます。

 もし押切・湊橋が開通すれば、橋空白地帯が解消。新しい橋で災害にも強くなります。

 さらに、柴又街道と直通するため、そのまま小岩や瑞江方面にも行きやすくなり、小岩方面から国道357号への新ルートが確立。南篠崎や瑞江の住民にとってもかなり便利になります。

 また、旧江戸川の対岸を走る篠崎街道沿いは都営新宿線の駅から遠かったのが、押切・湊橋を歩いて渡れ、東西線の行徳駅に行きやすくなります。クルマだけでなく、周辺の住民にとっても悲願の橋となります。

 さて気になる進捗ですが、2023年1月から事業着手とまだ日が浅く、2025年12月の説明会の段階では、まだ用地買収が進められています。

 これから用地の交渉がスタートし、工区の住民に対して補償が行われ、取得ができたらようやく本格的な工事が開始となり、まだ少々時間がかかりそうです。

 現在のところ、事業期間は2031年度までとなっていますが、用地取得や工事の状況で変わる可能性もあります。

 対岸の江戸川区側は2026年4月の時点ですでに用地が確保されているようですが、市川市の押切では、行徳駅前通りの行き止まりにある家屋が1軒立ち退いた状態で、その先旧江戸川に向かっては複数の家屋や「湊水神宮」も残っています。

 スムーズに事業が進んで開通すれば、約60年以上越しの悲願の橋となります。今後の動向に注目です。