国債より高利回りな場合も?個人投資家から注目される「地方債」とは
国債よりも地方債の利回りが高いのはなぜ?
債券投資と聞くと、多くの人が国債を思い浮かべるでしょう。しかし、日本には地方自治体が発行する地方債という選択肢もあります。地方債とは、都道府県や政令指定都市などが資金調達のために発行する債券です。ですから、全国各地の自治体で大量に発行されているわけではありません。
道路や学校などのインフラ整備、公共事業などの財源として活用されます。地方債の特徴は、国債より利回りがやや高い場合があることです。発行体によって条件は異なりますが、同じ期間で比較すると国債を上回るケースもあります。
地方債は地域応援の観点も
地方債のなかには、住民向けに販売される「住民参加型市場公募地方債」もあります。地域貢献の意味合いもあり、自分の住む自治体を応援する気持ちで購入する人もいます。例えば、埼玉県では「彩の国みらい債」、大阪府では「大阪府公募公債」といった住民向け地方債が発行された実績があります。調達した資金は、防災対策や道路整備、教育施設の整備など、地域住民の生活に関わる事業に活用されます。自分が暮らす地域の発展を応援しながら利息収入も得られる点は、地方債ならではの魅力といえるでしょう。
利回りだけで判断するのではなく、安全性や資金の使い道なども含めて考えることが大切です。国債と地方債の特徴を理解したうえで、自分に合った商品を選びましょう。
文:田代 昌之(金融文筆家)
新光証券(現みずほ証券)やシティバンクなどを経て金融情報会社に入社。アナリスト業務やコンプライアンス業務、グループの暗号資産交換業者や証券会社の取締役に従事し、2024年よりフリー。ラジオNIKKEIでパーソナリティを務めている。
(文:田代 昌之(金融文筆家))
