向海国家級自然保護区(吉林省白城市)で営巣するコウノトリ。(白城=新華社配信)

 【新華社長春5月21日】中国東北部には渡り鳥の移動経路「東アジア・オーストラリア地域フライウェイ」の重要な中継地が分布していることから、毎年、渡り鳥数十万羽が飛来する。自然保護区では近年、水圏生態系の修復、湿地回復、水系連結プロジェクトが継続的に推進され、水質向上と環境改善を実現しつつある。

 安全な環境と豊富な餌を求め、多くの渡り鳥が定着し、繁殖するようになった。過去数十年間にわたり営巣が確認されなかったコウノトリも、現在は電柱の上に巣を作っている。

 清潔な水域にのみ生息する国家1級保護動物のコウライアイサも今年、保護区に飛来し、職員が3月下旬にドローンを使って30羽以上を撮影した。

波羅湖国家級自然保護区(吉林省長春市)で魚を捕るコウライアイサ。(長春=新華社配信)

 中国東北部の複数の自然保護区でも保全活動が実り、渡り鳥の数と種類が年々増加している。査干湖国家級自然保護区(吉林省松原市)では野鳥が十数年前より37種増え、2013年以前に239種だった希少鳥類は276種となった。エコツーリズムや写真撮影なども盛んになり、野鳥観察や湖の景観を楽しむ観光客は年々増加している。

 渡り鳥の移動のピーク時には、向海国家級自然保護区(同省白城市)のソデグロヅルが3千羽に達することもある。保護区は長年にわたり、湿地の保護と回復に努め、総合的な環境管理、放牧の全面禁止、湿地への導水事業により渉禽類の生息に適した浅瀬や沼地の面積が大幅に拡大した。現在、水鳥の生息地となる湖沼や河川、沼地は4万ヘクタールを超えている。(記者/姚苾、李典)