三笘薫の不在は「メッシのいないアルゼンチン」 代表メンバー発表で涙の森保監督はW杯をどう戦うのか
やっぱりエースは選ばれなかった。
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日本サッカー協会は15日、都内で6月のW杯北中米大会に臨む日本代表メンバー26人を発表。注目されたエースMF三笘薫(28=ブライトン)は選出されなかった。
三笘は去る9日のウルバーハンプトン戦で左もも裏付近を痛めて退場していた。目に涙をためながら名前を読み上げた森保一監督(57)は「大会期間中の復帰は難しいということで、メディカルから報告を受けて断念した」と明かした。
世界屈指の突破力を持つ左シャドーの大黒柱不在。森保監督はどう戦うのか。
元ワールドサッカーグラフィック編集長でDAZN解説者を務める中山淳氏がこう言う。
「日本代表の基本布陣は3(DF)-4(MF)-2(シャドー)-1(FW)で、三笘は2の左シャドー(1トップ後方)に入ることが多かった。ここにイングランド戦で左ウイングバックの位置で活躍した中村敬斗を1列上げて左シャドーとして起用。サイドに前田が入る。中村はリーグ戦ではFWとして出場していることもあり、三笘よりゴールに近いところでプレーしている。中村、前田が同時に出た試合が少ないため、コンビネーションが不安ですが、この形が現実的でしょう。左シャドーには右鎖骨骨折から復帰した鈴木唯人も入れる。通常なら右の伊東純也を左に入れて、右が久保建英というコンビもいける。伊東は左サイドからカットインしてのシュートを得意としていますから」
タレント豊富な森保ジャパンだけに、三笘不在の影響は少なそうだが……。中山氏が続ける。
「前回大会でアルゼンチンにメッシがいなかったら優勝できたか。フランスにエムバペがいなかったら……。日本代表にとって、三笘はそれくらい絶対的で代わりの効かない選手です。一発勝負の決勝トーナメントで対戦する可能性のあるブラジル、モロッコ、フランスといった強豪国と対戦した時、三笘のドリブル、パス、シュート、さらに、判断力やスピードといった多くの点で、他の選手との差が出てくるでしょう。三笘が仕掛けると、相手DFが『1人では無理』と手を焼くシーンがある。三笘が複数に囲まれれば、他にスペースができてチャンスが広がる。日本代表にとって大きな痛手なのは間違いないが、総合力で戦うしかありません」
韓国メディアが「日本のソン・フンミンは結局落選」と報じれば、日本代表と対戦するスウェーデンメディアも「日本の悪夢…三笘が欠場」と伝えた。世界中に波紋が広がる中、森保ジャパンは「三笘ショック」を振り払い、悲願の8強以上まで勝ち上がれるか──。
