遺体は身元が分からない状態 クマ被害が濃厚…山中の高齢男性の遺体、死因はキズによる失血死 県内でクマの目撃相次ぐ(山形・酒田市)
山形県内で、クマによって命が失われた可能性の高い事案が起きてしまいました。
警察によりますと今月5日、山形県酒田市の山中で発見された男性の遺体について、死因は挫創などによる出血だったことがわかりました。
また、見つかっていた遺体は山菜採りに入り行方が分からなくなっていた酒田市北俣の農業・久松幸雄さん(78)だったことがわかりました。当時現場では遺体の近くにいたクマ1頭が猟友会によって駆除されています。
警察は「クマによる傷で矛盾がない」としていて、このクマによる人的被害で、男性が命を落とした可能性が濃厚となっています。
■何があったのか
今月5日、酒田市の山林で頭や腕に傷がある身元不明の高齢男性の遺体が見つかり、すぐ近くでクマ1頭が駆除された件について、警察は男性の遺体の司法解剖を行っていました。8日になっても死亡とクマとの直接的な関連は明らかになっていませんでしたが、8日夜になって、傷からの出血が死因と判明しました。
もともと、遺体にはキズがあったことがわかっていました。
これは、今月5日午前9時50分ごろ、酒田市山谷の山林で、警察などが身元不明の高齢男性の遺体を発見し、そのほぼ同じ時刻に、遺体の近くにいたクマ1頭が駆除されていたものです。
この山林では今月3日、酒田市北俣に住む久松幸雄さん(78)が山菜採りに入ったあと行方が分からなくなり、警察が捜索を続けていました。
■遺体には「非常に大きなキズ」
遺体が見つかったのは、久松さんの軽トラックが残されていた場所から南西に150メートルほどの山中です。遺体の頭や腕には外傷があり、警察によりますと、傷は非常に大きく、身元がすぐにはわからないほどの損傷だったということです。
また、駆除されたクマは体長およそ1メートルのオス1頭でした。近隣住民に話を聞くと、現場付近は以前からクマが目撃される場所でしたが、ここ数年でその件数が増えていたといいます。
警察は引き続き、クマによる被害で男性が命を落とした可能性が高いとみて、調べを進めるものとみられます。
■県内でクマ目撃相次ぐ
山形県内では、クマの目撃が相次いでいます。8日は米沢市や村山市で目撃されました。また、7日には朝日町で山菜採り中の男性がクマに襲われる人身被害が発生しています。
県によりますと過去に県内で起きたクマによる人身被害は、山菜採りなど山林で多く発生しているということです。
特に今の時期は山菜採りや登山、レジャーなどで山を訪れる人が多くなるとして、複数人での行動やラジオやクマ鈴、笛など音の出る物で、人の存在をクマに知らせることなどを呼び掛けています。
■遺体がみつかった場所の近くの山道(画像)
