「感情を殺して生きた日々」10-1


【漫画を読む】大人の偏見で友達と遊べなくなる娘だが…!?

家族で過ごす時間が増えるゴールデンウィーク。この機会に、親子の在り方や子どもの繊細な心を描いた作品に触れてみてはいかがだろうか。Reinaさん( @reina770 )が自身の過酷な幼少期を綴ったコミックエッセイ「感情を殺して生きた日々」は、読む者の心に深く問いかける物語だ。現在は幸福な日々を歩んでいる著者だが、かつては両親の離婚や再婚により、想像を絶する環境に身を置いていた。今回は、母の再婚に対する当時の複雑な思いをReinaさんに聞いた。

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※本作にはセンシティブな表現があります。閲覧には十分ご注意ください。

■母の拒絶と、8歳が作った「孤独な卵焼き」

母から投げかけられた「アンタなんて私の子どもじゃない!」という残酷な言葉。当時、幼いレイナが受けた衝撃は計り知れない。ショックで涙に暮れながらも、翌日から彼女は自らの身の回りのことをすべて自分でするようになった。料理も、洗濯も。8歳の子どもが慣れない手つきで懸命に焼いた卵焼き。それは、親の愛を失う恐怖からくる必死の自立だった。

数日後、母は追い打ちをかけるように「何でアンタはごめんなさいが言えないのよ!?」と怒鳴りつける。「そういうところがかわいくない」「だから新しいパパにも嫌われる」。その言葉に抗えず、涙を流しながら謝るレイナを、母は一転して思い切り抱きしめる。母の不安定な言動に翻弄されながらも、レイナは母の温もりを求めずにはいられなかったのだ。

■家庭内の暴力、そして「大人の偏見」という理不尽

母の再婚相手である「新しいパパ」との暮らしは、平穏とは程遠いものだった。レイナは義父から日常的に暴力を振るわれ、家庭内では夫婦喧嘩が絶えることはなかったという。安らげる場所を失った彼女を、さらなる試練が襲う。

小学3年生になったある日、友人のYちゃんの家で宿題をしていたときのことだ。Yちゃんから告げられたのは、「ママが…レイナちゃんとはもう遊ぶなって」という衝撃の言葉だった。その理由は「(レイナの親が)再婚しているから」。子ども同士は何のわだかまりもないのに、大人の一方的な偏見がレイナの居場所を奪った。帰り道、彼女の頭の中は混乱と悔しさでいっぱいになる。「再婚って悪いことなの…?」。何も悪くないはずの少女は、理不尽な世の中に対し「みんな大っ嫌い!」と心の中で叫ぶしかなかった。

■親の愛を渇望した日々を乗り越えて

当時を振り返り、Reinaさんは「周りの大人たちの言葉や反応から、再婚は悪いことなのかなと思っていました」と語る。家庭内での暴力に加え、外の世界からも冷ややかな目を向けられる。逃げ場のない状況下で、彼女を支えていたのは皮肉にも「親への愛」だった。

「当時はどんな状況でもやっぱり親が好きだったので、『とにかく好かれたい』『褒められたい』と必死な毎日でした」と、Reinaさんは当時の心境を明かす。暴力や偏見にさらされながらも、子どもは親の愛情を信じ、認められるために自分の感情を殺してしまうことがある。理不尽な環境で葛藤し続けたレイナが、これからどのような道を歩むのか。SNSやブログでは、本作の続きのほか、さまざまな作品が投稿されている。多くの読者が「考えさせられる」と語る彼女の軌跡を、ぜひその目で確かめてほしい。

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