4月21日、東京・サンシャインシティ 噴水広場にて、藍井エイルのニューシングル「MONSTER/絵空事」発売記念フリーライブが開催された。

2011年のデビュー以来数々のアニメ主題歌を歌い、世界中を熱狂させてきた藍井エイル。4月22日にリリースされるニューシングル「絵空事/MONSTER」は、彼女にとっておよそ3年半ぶりとなるアニメ主題歌となり、TVアニメ『ようこそ実力至上主義の教室へ 4th Season 2年生編1学期』オープニングテーマ「MONSTER」と、TVアニメ『転生したらスライムだった件 第4期』オープニング主題歌「絵空事」を収録したダブルタイアップとなった。ここではそんなニューシングルのリリース直前に行われた、サンシャインシティでのフリーライブの模様をお届けしよう。

サンシャインシティの噴水広場にあるフリースペースには、地下1階から3階までの4階層を抜いた吹き抜けの構造になっていて、どのフロアからもステージを臨めるようになっている。開演前より前から集合した多くのファンは、地下1階のステージ正面だけではなく各フロアからこの日の主役の登場を待ち望んでいた。

そして開演を迎えると、スタッフの呼び込みでいよいよ藍井エイルが大歓声と拍手のなか登場。登場するなり「こんばんはー! 約10年ぶりのリリースイベントになります。よろしくお願いします」と挨拶すると、ニューシングルのリードトラックのひとつ「絵空事」について、サビの直後でのシンガロングパートがあることを告げて、披露の前に何度か観客と一緒に歌う。そうしたレクチャーを経て、その「絵空事」でこの日のステージがいよいよ幕を開けた。軽快なロックサウンドが鳴らされると、観客の多くは彼女のイメージカラーである青いペンライトを灯しつつ軽快なビートに合わせてクラップするという、藍井エイルのライブで見られる光景が噴水広場にも展開された。そのなかでエイルは持ち前のハイトーンも駆使しながら軽やかな歌声を聴かせる。そしてサビが終わったあとには観客にマイクを向けながら、件のシンガロングへと誘導していく。まだリリース前の楽曲ながら早くも一体感が見られたパフォーマンスとなった。

そこからセットはシングルのカップリング「DRUM」へ。爽快感のある「絵空事」から一転してヘヴィな、また中東風フレーズも聴かれるミステリアスな雰囲気という、ここもエイルの得意なアプローチで観客を魅了する。ロウからハイへ、またファルセットも駆使した自在かつ怪しげな歌唱は流石のひとことだ。

そして続いてはもうひとつのカップリング曲「Decay」を披露。こちらもエイルの歌唱を存分に堪能できるミディアムナンバーであり、観客もただただ彼女のパフォーマンスに没入するように真剣な眼差しを送っている。また4フロア吹き抜けという天井も非常に高い会場だけに、音も反響せずに抜けていく構造になっているが、それが逆にここでのパフォーマンスをより幻想的なものへと変えているのも印象的だった。すでにTVアニメのなかで聴かれている「絵空事」や「MONSTER」に対して、カップリングはこの日集まったほぼ全員が初めて聴く曲だったが、そのなかでも抜群の存在感を見せつけた格好だ。

「Decay」を歌い切って、万雷の拍手のなかでふたたびMCの時間へ。そこで最初に口にしたのは「なんか今日、すっごい緊張する。手汗びっしょり……」というもの。やはり初披露の楽曲も含むリリースイベントならではの心境であろうが、一方その表情には、ここまでの観客のリアクションなどを見て手応えも感じているのも窺えた。そんななかこの日最後の曲となった「MONSTER」へ移る前には、「絵空事」と同じくシンガロングパートのレクチャーへ。この楽曲でたびたび繰り返される“hidin’ hidin’”というフレーズを観客に歌ってほしい、そして同時に「今回のシングルはみなさんと歌って完成する一枚になっているんじゃないかなと思っています」と語ったエイル。

そんななか赤いライトに照らされてヘヴィな爆音によって「MONSTER」が幕を開けた。冒頭の“はみ出しのMONSTER”というエイルのフレーズの直後から観客による“hidin’ hidin’”のシンガロングは、ある意味でこれを歌いにきたのだと思わせるほどの大合唱となって会場に響き渡る。エイルが語るように、彼女のパワフルな歌声と観客のシンガロング、これが合わさって「MONSTER」が完成するのだと感じさせる。まさに藍井エイルのあらたなライブアンセムが生まれた瞬間を目の当たりにした印象だ。エイルと観客が一体となった熱量あふれるリリースイベントは幕を閉じた。

エイルが「ありがとうございました! 以上藍井エイルでした、したっけ!」と言ってステージを去ったあとも、普段のライブよろしく客席からはアンコールを期待する「えい、えい、るー!」というおなじみのチャントが聴かれる。スタッフがイベント終演を告げたところでそれも途切れたのだが、そんな折に突如エイルがステージに戻ってきて、最後のご挨拶。「MONSTER」の総再生回数が250万回を突破したことを報告した。そして「それだけだと申し訳ないので……」というと、おもむろに「IGNITE」の冒頭フレーズをアカペラで歌い始めた。思わぬサプライズに、観客も大歓声で応える。ファンのことを想うエイルらしいサービスもあって、実にスペシャルなイベントは本当に幕を閉じた。

「MONSTER」「絵空事」の2曲と共に、アニソンシーンにおけるあらたなキャリアの第一歩を刻んだ藍井エイル。ここを皮切りにその活動もさらに活発化していく。5月に開催されるイベント<BEYOND SCENE>(エイルの出演は福岡と名古屋公演)に始まり、その後台湾に渡って<ANISAMA in TAIPEI 2026 -DOSHA!- >、徳島での<マチ★アソビvol.30>の『ようこそ実力至上主義の教室へ 4th Season 2年生編1学期』スペシャルステージの出演、さらには『よう実』主題歌のリリースイベントもあり……と5月だけでも数々のイベントが控えている。そして、その先には8月16日“エイルの日”のイベントや秋の全国ツアーへと向かっていくことだろう。

いよいよ本格的なアニソンシーンへの帰還を果たした藍井エイル。2026年はあらたな武器と共に昨年以上の大活躍が見られることだろう。引き続きその動向に目が離せない。

文◎澄川龍一
写真◎”SUGI” Yuya Sugiura

リリース情報
2026年4月22日(水)発売

【アーティスト盤】LACM-24832 ¥2,750(10%税込) ¥2,500(税抜)
https://lnk.to/LACM-24832

【よう実盤】LACM-24833 ¥1,980(10%税込) ¥1,800(税抜)
https://lnk.to/LACM-24833

【転スラ盤】LACM-24834 ¥1,980(10%税込) ¥1,800(税抜)
https://lnk.to/LACM-24834

[アーティスト盤 INDEX]

MONSTER
(TVアニメ『ようこそ実力至上主義の教室へ 4th Season 2年生編1学期』オープニングテーマ)
作詞:Eir 作曲・編曲:GAK-amazuti-絵空事
(TVアニメ『転生したらスライムだった件 第4期』オープニング主題歌)
作詞:RUCCA 作曲・編曲:篠崎あやと、橘 亮祐DRUM
作詞:柿沼雅美 作曲・編曲:yomaDecay
作詞:Eir 作曲・編曲:丸田凌央 (Arte Refact)MONSTER (Instrumental)絵空事 (Instrumental)DRUM (Instrumental)Decay (Instrumental)

[よう実盤 INDEX]

MONSTER
(TVアニメ『ようこそ実力至上主義の教室へ 4th Season 2年生編1学期』オープニングテーマ)
作詞:Eir 作曲・編曲:GAK-amazuti-絵空事
(TVアニメ『転生したらスライムだった件 第4期』オープニング主題歌)
作詞:RUCCA 作曲・編曲:篠崎あやと、橘 亮祐Decay
作詞:Eir 作曲・編曲:丸田凌央 (Arte Refact)MONSTER (Instrumental)絵空事 (Instrumental)Decay (Instrumental)

[転スラ盤 INDEX]

絵空事
(TVアニメ『転生したらスライムだった件 第4期』オープニング主題歌)
作詞:RUCCA 作曲・編曲:篠崎あやと、橘 亮祐MONSTER
(TVアニメ『ようこそ実力至上主義の教室へ 4th Season 2年生編1学期』オープニングテーマ)
作詞:Eir 作曲・編曲:GAK-amazuti-DRUM
作詞:柿沼雅美 作曲・編曲:yoma絵空事 (Instrumental)MONSTER (Instrumental)DRUM (Instrumental)