そして20代や30代の人たちに多江さんを見てもらうことで、年を取ることは怖いことじゃないんだよ、ということを伝えられる作品にしたいと思っています。

◆話題を呼んだ「自衛隊」コラボの経緯

――スピンオフ漫画に留まらず、『ワタサバ』は様々な展開をしています。話題となった自衛隊とのコラボレーションはどのように生まれたのでしょうか。

とらふぐ:X(旧Twitter)に網浜さんの履歴書をアップしたことがきっかけです。彼女の自信満々な性格の裏には、サバイバル検定や狩猟免許など様々な資格の取得、さらにバックパッカーとして世界中を周った経験があることを発表したんです。

その結果、フォロワーさんから「網浜さんは自衛隊向きだ」言われ、そこから自衛隊関係の方が「いいね」をくださって、そのご縁からコラボに繋がりました。

「防災フェアinお台場」自衛隊ブースでは自衛隊の格好をした網浜さんの等身大パネルを置いてもらったり、本物の自衛隊員の方が真似をしてくださったり。ネットニュースにも取り上げられて反響が大きかったです。

◆痴漢撲滅キャンペーンのアンバサダーに抜擢!

――今後はどんなコラボをしていきたいですか?

とらふぐ:4月から、東京都の「痴漢撲滅プロジェクトキャンペーン」にて、網浜さんがアンバサダーに就任することとなりました!

――ぴったりですね!

とらふぐ:数か月前に、東京都が山手線に「痴漢は重大な犯罪です」と書いたラッピング電車が走っていたんですが、それを見た時に“網浜さんが似合いそう”と思っていたんです。

1月には警視庁東大和警察署の「特殊詐欺アンバサダー」に就任しました。網浜さんってそういった詐欺師や痴漢をしっかり捕まえてくれそうだし、女性の味方いわゆるシスターフッド的な存在になれるのではと感じていたので、とても嬉しいコラボになりました。

◆ツラい時は心の中に網浜さんを!

――容易に想像がつきますね(笑)。最後に4月から新生活を迎える人にメッセージをお願いします!

とらふぐ:読者の方から「網浜さんの精神を持ったらうまくいった」という感想をちらほらいただきます。みなさんの心の中に網浜さんを宿していただけたら、きっとポジティブな方向に進むと思います。でも、くれぐれも憑依させすぎには注意してくださいね(笑)。

<取材・文/吉田可奈>

【吉田可奈】
エンタメ系フリーライター。作詞家。著書『うちの子、へん? 発達障害・知的障害の子と生きる』『シングルマザー、家を買う』
X(@knysd1980)