イングランド戦で完封勝利に貢献した渡辺。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/現地特派)

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 ウェンブリー・スタジアムで開催されたイングランド戦(現地時間3月31日)。キックオフと同時に、日本はフィジカルで圧倒されそうになる。上田綺世が、そして三笘薫も激しいチャージを受けるなど、立ち上がりから強烈なパンチを食らう形となった。

 その空気に抗うように、ひとりのディフェンダーが闘志を剥き出しにする。渡辺剛だ。3-4-2-1システムの右CBを担った29歳ファイターは一歩も引かず、ガンガンと当たりに行くなど“魂のディフェンス”を見せた。

 この日のイングランドは世界基準の相手。その相手にぶつかり続けた渡辺の覚悟が、チームに勇気を与えたと言っても大袈裟ではない。
 
 実際、日本は主導権を握られながらもカウンター一発で仕留め、1-0で勝利を収めた。その裏側には、こうした“局地戦での踏ん張り”があった。

 なにより価値があるのは、この舞台だ。イングランド・サッカーの聖地ウェンブリーで、フルタイムを戦い抜いた経験。世界基準のフィジカルと真正面から向き合い続けた90分は、渡辺剛にとって間違いなく特別な時間だった。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長/現地特派)
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