トゥヘルは日本対策のプレス戦術を予告…CB谷口彰悟が受けて立つ「一番大事なのは見極めること」
北中米W杯本大会を目前にして、日本代表にとって貴重な“対世界トップ国”の舞台が用意されたウェンブリー・スタジアムでのイングランド戦。3バックの中央での先発が見込まれるDF谷口彰悟(シントトロイデン)は明快にこの試合のキーポイントを見つめていた。
「相手は力のあるチームだし、個々の能力はすごく高いし、インテンシティも相当高いことを想定しながら、(失点)ゼロの時間を長くするところは絶対になる。そこで守備一辺倒になると体力がそこで削られてしまうので、いかにボールを持つ時間も確保しながらできるかというところにトライしないといけない」(谷口)
イングランド代表を相手にする場合、耐える時間は「想定内」ではある。その心構えは22年12月1日のカタールW杯スペイン戦でいきなり先発に抜擢された時と同様だ。しかも、その試合を勝ち切った谷口が言うのだから説得力はあるが、ここでも「耐えるだけにならずにカウンターを狙えるような耐え方にトライしたい」と勝機を見据えている。
そこで鍵になるのはイングランドのハイプレスをいかにかいくぐれるかだ。
トーマス・トゥヘル監督は30日の前日会見で、日本の3-4-2-1システムを仔細に分析しつつ、日本仕様のプレス戦術を講じる意向を示唆。「私もこのシステムで何度もプレーしてきたが、GKとDFで深みを作れるので試合をコントロールしやすく、(相手にとって)プレスをかけるのは難しくなる。プレスをかける方法はあるが、賢く、ハードワークして、全力でプレスをかけないとボールを奪うことができない。もしうまくプレスをかけることができなければ、日本には非常に機動力のある選手がいて、スピードのある選手がいて、ボールを扱うのが上手い選手がいるので大きな展開からやられるかもしれない。だからこそ賢く全力でやる必要がある。ただ、もう一度のトレーニングで準備を整えられると思うし、楽しみな試合になる」と予告していた。
このプレスにのみ込まれてしまえば、相手にボールを握られ続ける展開は必至。その展開を避けたいう谷口によると、相手のハイプレスと向き合うにあたって「一番大事なのはプレッシャーを本当に見極めること、(プレッシャーを)感じすぎないこと」だという。
「やっぱりこのスタジアムで、この相手のスピードのあるプレッシャーが来た時、果たしてどこまで来ているのか、空いているところはどこなのかというところを見て判断できないと、やっぱり捨てボールが増えてくる。そこは自信を持ってトライしていきたいし、引っかかる部分も出てくるかもしれないけど、そこで恐れずやめないことが大事」(谷口)
組織的なプレッシングで相手のビルドアップを押し込んだ際には、スタジアムじゅうから大きな歓声が巻き起こるのがイングランドではおなじみの光景。そんな重圧の中でも相手のプレス強度、ズレ、スペースを正確に見極め、けおされずに配球を続ける戦い方にトライしていく構えだ。
もっとも現在の日本代表において、こうしたハイプレスの強度の高い相手と対峙した経験はそう多くない。世界トップの強豪国という点だけで言えば昨年10月にブラジルと対戦したが、ハイプレスを仕掛けてくる場面は限定的だった。谷口にとってはW杯スペイン戦以来久々にそうした強度を持つ相手と対戦する形になりそうだ。
ただ、そのブランクは所属リーグという「日常」の基準で埋め合わせ、組織力でもって対応していくつもりだ。
「ここまで強い強度のあるチームとやる機会はそんなになかったけど、みんなおのおのそういうレベルでやっている選手は多いし、それをチームとしてつなげる。個人としてもプレッシャーをプレッシャーに感じないとか、バトルの部分はこっちだって高いものを持っていると思うので、それをチームとして合わせて戦うことができればいいゲームができると思っています」(谷口)
あのスペイン戦を経て欧州に飛び立ち、さらに己の基準を高め続けてきた34歳。2度目のW杯も目前に迫るなか、再び世界トップ強豪国のハイプレスを受けて立つ。
(取材・文 竹内達也)
「相手は力のあるチームだし、個々の能力はすごく高いし、インテンシティも相当高いことを想定しながら、(失点)ゼロの時間を長くするところは絶対になる。そこで守備一辺倒になると体力がそこで削られてしまうので、いかにボールを持つ時間も確保しながらできるかというところにトライしないといけない」(谷口)
そこで鍵になるのはイングランドのハイプレスをいかにかいくぐれるかだ。
トーマス・トゥヘル監督は30日の前日会見で、日本の3-4-2-1システムを仔細に分析しつつ、日本仕様のプレス戦術を講じる意向を示唆。「私もこのシステムで何度もプレーしてきたが、GKとDFで深みを作れるので試合をコントロールしやすく、(相手にとって)プレスをかけるのは難しくなる。プレスをかける方法はあるが、賢く、ハードワークして、全力でプレスをかけないとボールを奪うことができない。もしうまくプレスをかけることができなければ、日本には非常に機動力のある選手がいて、スピードのある選手がいて、ボールを扱うのが上手い選手がいるので大きな展開からやられるかもしれない。だからこそ賢く全力でやる必要がある。ただ、もう一度のトレーニングで準備を整えられると思うし、楽しみな試合になる」と予告していた。
このプレスにのみ込まれてしまえば、相手にボールを握られ続ける展開は必至。その展開を避けたいう谷口によると、相手のハイプレスと向き合うにあたって「一番大事なのはプレッシャーを本当に見極めること、(プレッシャーを)感じすぎないこと」だという。
「やっぱりこのスタジアムで、この相手のスピードのあるプレッシャーが来た時、果たしてどこまで来ているのか、空いているところはどこなのかというところを見て判断できないと、やっぱり捨てボールが増えてくる。そこは自信を持ってトライしていきたいし、引っかかる部分も出てくるかもしれないけど、そこで恐れずやめないことが大事」(谷口)
組織的なプレッシングで相手のビルドアップを押し込んだ際には、スタジアムじゅうから大きな歓声が巻き起こるのがイングランドではおなじみの光景。そんな重圧の中でも相手のプレス強度、ズレ、スペースを正確に見極め、けおされずに配球を続ける戦い方にトライしていく構えだ。
もっとも現在の日本代表において、こうしたハイプレスの強度の高い相手と対峙した経験はそう多くない。世界トップの強豪国という点だけで言えば昨年10月にブラジルと対戦したが、ハイプレスを仕掛けてくる場面は限定的だった。谷口にとってはW杯スペイン戦以来久々にそうした強度を持つ相手と対戦する形になりそうだ。
ただ、そのブランクは所属リーグという「日常」の基準で埋め合わせ、組織力でもって対応していくつもりだ。
「ここまで強い強度のあるチームとやる機会はそんなになかったけど、みんなおのおのそういうレベルでやっている選手は多いし、それをチームとしてつなげる。個人としてもプレッシャーをプレッシャーに感じないとか、バトルの部分はこっちだって高いものを持っていると思うので、それをチームとして合わせて戦うことができればいいゲームができると思っています」(谷口)
あのスペイン戦を経て欧州に飛び立ち、さらに己の基準を高め続けてきた34歳。2度目のW杯も目前に迫るなか、再び世界トップ強豪国のハイプレスを受けて立つ。
(取材・文 竹内達也)
