2003年式のホンダ「“和製”スポーツカー」!(Photo:BROAD ARROW Auctions)

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“和製”スポーツカーの気になる落札予想価格とは

 2026年5月16日から17日、イタリアで開催されるブロードアロー主催の「コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステ・オークション2026」において、20年前に登場したホンダのスポーツカーが出品されます。

 日本が世界に誇るミッドシップスポーツカーを極限まで鍛え上げたこの特別なモデルは、高額での落札が予想されています。

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 イタリアの美しい湖畔で開催されるプレステージ高いオークションに出品されるこのクルマは、単なる古いホンダのスポーツカーではありません。日本のスポーツカーファンにとって至宝ともいえる、歴史的かつ幻のモデルなのです。

 ベースとなっているのは、1990年に世界初のオールアルミモノコックボディを採用してデビューし、世界中を驚かせたホンダのミッドシップスポーツカーです。

 しかし、今回出品されるのはその通常モデルではありません。2001年のマイナーチェンジで固定式ヘッドライトを採用した後期型をベースに、さらなる軽量化と空力性能の向上、そして運動性能の極限を追求して2002年に発表された特別なピュアスポーツモデルです。

 当時の日本車には最高出力を280馬力に抑えるという自主規制が存在していましたが、このクルマはその数値をカタログ上で守りつつも、中身は別物へと進化していました。

 キャビン後方に搭載される3.2リッターV型6気筒VTECエンジンは、レーシングカーと同様に熟練の職人が手作業でピストンやコンロッドの重量合わせをおこない、クランクシャフトのダイナミックバランスを極限まで精度向上させるという、量産車では異例のチューニングが施されています。そこにクロスレシオ化された6速MTが組み合わされました。

 ボディは徹底的な軽量化が図られ、カーボンファイバー製のエアアウトレット付きボンネットやリアスポイラーを採用。さらにエアコンや防音材すらも省くことで、ベースモデルから大幅な軽量化を実現しています。

 また、フロア下をフラット化し、リアディフューザーを装着することで空気の力で車体を路面に押し付けるマイナスリフトを発生させ、当時の市販車としては圧倒的なコーナリング性能を誇りました。

 生産期間は2002年から2005年までのわずか3年間で、世に出たのはたった140台のみと言われています。

 今回オークションに登場するのは、その希少な140台のうちのひとつである2003年式の個体です。ボディカラーはホンダのレーシングスピリットを象徴するチャンピオンシップホワイトで、インテリアには深紅のアルカンターラ素材を用いたシートが組み合わされています。

 特筆すべきは、2023年に日本のホンダが公式に提供するNSXリフレッシュプランを利用し、7万6000ユーロ(約1386万円 ※2026年3月上旬現在 以下同)以上の費用をかけて徹底的なメンテナンスが施されている点です。

 日本の地で大切に保管されてきたことを示す詳細なレポートも付属しており、コンディションはまさに最高レベルと言えるでしょう。

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 世界中のコレクターが熱視線を送るこの究極のミッドシップスポーツカー、その名はホンダの2003年式「NSX-R(NA2型)」です。日本が誇るスポーツカーの頂点ともいえるこの1台には、85万から95万ユーロ(約1億5503万円から1億7325万円)という驚異的な落札予想価格が設定されています。