【東京女子プロレス】両国決戦、プリプリ王座に挑む荒井優希に聞く「未詩さんと戦う楽しさ感じてる」
東京女子プロレスは3月29日、東京・両国国技館で年間最大のビッグマッチ「GRAND PRINCESS ’26」を開催する。メインイベントは王者・渡辺未詩に荒井優希が挑戦するプリンセス・オブ・プリンセス選手権試合だ。大舞台での初の同王座取りに挑む荒井に胸中を聞いた。
――前回の初のプリプリ王座への挑戦(昨年7・21大田区総合体育館での瑞希戦)で敗れました。4日の記者会見で「ベルトへの距離が遠くなってしまった感覚になった」と発言されましたが、どういった面でそれを感じましたか?
「自分ができることも少ないし、勢いだけでここまで来てた感じがありました。その前哨戦で瑞希さんとたくさん戦って、1回勝てたりもして。ここで荒井が取ってほしいって、たくさんの期待の声をいただいていたので やんなきゃって感じで頑張ってはいたんですけど…。やっぱり試合してみると瑞希さんの貫禄とか余裕とか、すべてにおいて自分との距離を感じて。試合の時はもちろん全部出し切ったし、今できるすべてをぶつけられたので、自分的にはもう納得というか、よくやったって思いたかったんですけど。自分で後で(映像を)見てみたりとか、いろんなこと考えて、ホントにまだまだだなって。試合後にももちろん思いましたけど、そこから何日間かたくさん考えましたね」
――そこから、もう1回、プリプリ王座に立ち向かおうという気持ちに切り替えられたのはしばらく後でしたか?
「いえ。すぐ切り替わりました。割と覚悟が決まってるんで。逃げ出すっていう選択肢はないんですよ。自分の立場とか何かが違えば、全然逃げ出せる性格ではあるんですけど。ここまでたくさん自分に期待してもらってたこととかもあるし、自分の置かれてる立場とかを客観的に見て、100%逃げるのはないなって、それはもうすぐ分かってたし…。あとは自分がどういう気持ちで前向くかって、それだけだったんで。数日間、先輩とかに話したりとか、今までかけてもらった言葉とかがたくさん蘇ってきて。逃げるのはないよなっていうのを改めて感じて、やるしかないなと思いました」
――そんななかで昨年末(12・21東京たま未来メッセ大会)、山下(実優)選手とのシングル戦で秒殺負けがありました。その悔しさは、いい意味で切り替えができたのでしょうか?
「そうですね。ちゃんとダメなんだっていうのを、自分にも周りにも見せることになってしまって。このままじゃダメだっていうのはもちろん分かってたけど、こう分かりやすく結果に出て。それをみんな知っててということでスイッチが入りました」
――挑戦権を得て、何度も前哨戦を戦っています。2・28刈谷ではギブアップ負けしたんですけど、3・7新木場では逆にギブアップ勝ちで借りを返しました。ここまでの前哨戦を振り返って、渡辺選手の印象はどうですか?
「練習でもよく当たるんで、力の強さとか技の正確性とか、もちろん知ってました。ところが試合となると、その何十倍も何百倍も、力も存在感を増してて、戦う度に違う未詩さんが出てきて。自分は結構後輩なんで、やっぱり届かない存在っていうイメージもあったんですけど。この前哨戦で何度も戦うなかで、自分がどんどん未詩さんの中で大きくなっていけてる感覚もちょっとあってうれしかったし、怖いだけじゃなくて、未詩さんと戦う楽しさみたいなのを感じてる自分もいて。なんかすごい不思議ですね。タイトルマッチが待ってるけど、なんか全然辛いだけじゃないのが前回のタイトルマッチまでの期間との違いとして感じました」
――3・7新木場で渡辺選手から初めて直接勝利を取ることができて、「いけるぞ」っていう確信的なものは生まれましたか?
「いけるって思ってても、実績がなさすぎて。いくら、そう思い込むにしても限界がありました。だけど挑戦者っていう立場で、応援してくれてる人がたくさんいるので、勝ったことないんでとか正直言えなくて。でも気になってるとこもあったんで、その1個気にした部分だった勝ったことないっていう部分がなくなったのはかなりデカいです!」
―ー過去2回の両国大会ではセミファイナル前に出場されてますが、大舞台での初メインに自分の力で勝ち取って出るということに関してはいかがですか?
「本当に団体としても、重要になってくる大会なので、オフの荒井からするときついんですよ。やっぱり、自分が自分がとはなりきれなくて。だけどやっぱりプロレスラー荒井優希として、スイッチ入れた時に、自分がメインに立たなきゃいけないって思える。でも、今回もカードが盛りだくさんでいろんな試合があるから、その中で弱気になっちゃう時もあるけど…。そこで荒井がどこまでやれるか、自分が試されてる感じも分かってるし、ここで覚悟決めて、しっかりメインを務めてチャンピオンになれたら、また強くなれると思うので。その先に進むためにも、どこまでできるか分かんないけど、プレッシャーを感じてはいるんですけど、負けたくないって思います」
――チャンピオンになれたとして、東京女子をこういう風にしていきたいという絵は描けていますか?
「白いベルトは、もう団体のトップじゃないですか。そうなったら、自分がどうなるのか全然予想はつかないんですけど。もちろん、それは東京女子プロレスをもっと知ってもらうことなので。やっぱり最大限たくさんの人にアプローチできる存在になりたいっていうか、みんなのことを知ってもらえる大きな入り口になれるように頑張りたいなと思います」
