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人類がここまで繁栄できたのは、発達した知性のおかげだと思っていました。高校でもそう習いましたし、疑ったこともなかったんですよね。

でも、IFLSが報じた新たな研究によると、人類の強みとなっていたのは知性だけじゃなくて、感情。とりわけ「他人に共感する力」だった可能性があるんですって。

人間は強い生き物じゃない

あらためて考えると、人間って身体的にはそんなに強くないですよね。生まれてすぐ走れるわけでもないし、牙もない。皮膚が硬いわけでもない。単体の身体能力で見たら、かなり頼りない種です。それでもここまで広がってきたのは、他に類を見ない知恵があったからだと考えられてきました。

しかし新しい研究では、人間がやってきたのは「考えること」だけではなく、他者と関係をつくり、それを維持することでもあったのではないか、と主張しているんです。

人間が家族だけじゃなく、血縁の外にもつながりを作ったり、部族になって、社会になって、やがて巨大な文明を形成したりしていくのは、単なる頭の良さだけでは説明できないんじゃないか、というのです。

感情は「使いこなせるか」が大事

この研究では、感情はただ持っているだけでは不十分だという点を指摘しています。ちゃんと自覚して、抑えたり、使いこなしたりできることが重要なんだそうです。

たとえば、イラっとしても八つ当たりしないとか、目先の得より関係を優先するとか。こういう行動って、ただ「頭がいい」だけでは説明しきれません。

IFLSが紹介している研究では、こうした考え方を裏づける考古学的な例も挙げられています。

たとえば、イラク北部のシャニダール洞窟で見つかったあるネアンデルタール人の遺骸は、重い外傷を負いながらも長く生きていたことがわかっていて、周囲の仲間が支え続けていた可能性が高いと考えられています。

さらに、人類はかなり昔から死者を埋葬する習慣を持っています。こうした儀式的な行動からも、人間がかなり早い段階から他者の存在や人格、失った際の喪失感に感情を向けていたと考える方が自然だと考えられるでしょう。

強いだけが正義じゃない

進化論は、弱肉強食で語られがちです。この研究が正しいのなら、誰かと関係を続ける力が人類の強みとなり、ここまで繁栄できたのかもしれません。

生存と発展のための人間関係ってすごく面白そうですね。学べることがたくさんありそうです。

Source: IFLS

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