チームメートから胴上げされる三嶋一輝さん=横浜(花輪 久写す)

 ベイスターズ一筋13年を貫いた三嶋一輝さんが14日、横浜スタジアムで最後の勇姿を見せた。

 ソフトバンクとのオープン戦後の引退セレモニーで約3万1千人の大観衆が見守る中、リリーフカーで登場した三嶋さんは「野球を通し、いろいろな人に愛されていることを実感でき、本当に幸せでした」とあいさつした。その後、マウンドに立ち、打席には同期入団の宮崎。同学年の戸柱が構えるミットをめがけ、渾身(こんしん)の1球を投げ込んだ。

 2013年に入団し、先発から救援、守護神として投手陣を支えた。19年には自己最多の71試合に登板し、リーグ2位の立役者となった。22年に国指定の難病「胸椎黄色靱帯(じんたい)骨化症」の診断を受け、リハビリを乗り越え、翌23年に復帰。真摯(しんし)に励む姿はチームの精神的支柱であり続けた。

 今後は「僕から野球はもう取れないもの。勉強することはたくさんある」と、試合の解説や、独立リーグの指導者を務め探求し続ける。「いつか、またユニホームを着てくださいと呼ばれても恥ずかしくない人間になりたい」。新たな門出を迎えた右腕を、鳴り響く「三嶋コール」と万感の拍手で送り出した。