西大寺会陽の公式Xより

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9日、岡山県警は、岡山市東区の西大寺観音院で2月21日に行われた「西大寺会陽」に参加していた男性1名が死亡したと発表した。

男性は事故当時48歳で、祭りに参加していた際に倒れて救急搬送。事故後から意識不明の重体であり低酸素脳症のため亡くなったという。

西大寺会陽は通称「裸祭り」とも呼ばれており、まわし姿の男性が2本の「宝木」を奪い合うという祭りである。一見、奇妙に見える祭りであるが、岡山県では500年以上も続く由緒ある祭事であり、国の重要無形民俗文化財にも指定されている。

報道に対しネットでは「伝統なのは分かるけど安全面の見直しが必要なのでは」「昔の価値観そのままでは難しいだろう」といった声が相次いだ。

事実、西大寺会陽は毎年ほぼ9000人以上が参加している。参加方法は事前申込制だが「まわし姿であれば誰でも参加できる」と、かなり自由度が高い。最初は岡山県の一部地域での祭りだったが近年「奇祭」として有名になったことで参加者は年々増加しているという。その点においては「人数が増加した際の危機管理」に関しては見直す必要がありそうだ。

なお、西大寺会陽をはじめ日本で行われる「奇祭」と呼ばれる祭りは危険が伴うことがあり、巨大な柱にまたがって斜面を滑る長野県の「諏訪御柱祭」、4トンのだんじりを担ぐ大阪府の「岸和田だんじり祭り」などは開催されると必ず負傷者、時に死者が出ることで知られている。

だが、諏訪御柱祭への「曳き子」と呼ばれる御柱に触れる参加者は基本的には諏訪地方の住民に限られるほか、岸和田だんじり祭りも近隣住民以外は参加に制限がかかる。

そのため、岡山の裸祭りも事故の影響を受けて近い将来、参加者が制限される可能性はある。