「しつこくて別れたい」と話す18歳交際女性を刺殺か…無罪主張33歳被告「妻を殴って骨折」戦慄言動
検察と弁護側の主張は真っ向対立した。
2月18日に東京地裁で行われた、殺人や死体遺棄の罪に問われている防水工・渥美遼馬被告(33)の初公判でのことだ。渥美被告は’23年6月、交際していた会社員の女性Aさん(当時18)を刺殺し遺体を山林に遺棄したとされる。
「検察側の主張はこうです。2人は’23年3月ごろから交際していましたが、事件直前にAさんが別れ話を持ち出すなど関係が悪化。渥美被告は『カネを返したい』と連絡し、自身の運転する車にAさんを乗せると車内で殺害したとされます。渥美被告は高校時代の友人B(死体遺棄罪で有罪確定)を呼び出し、Aさんの遺体を山梨県小菅村の山林に遺棄したという内容です。
弁護側は、まったく違う訴えをしました。車内には当初からBがいたとの主張です。言い争いになりAさんが鞄からナイフを取り出したため、Bが止めようとしもみ合いに。誤ってナイフがAさんに刺さってしまったとされます。渥美被告は死体遺棄については認めていますが、殺人については『刺していない』と無罪を主張しているんです」(全国紙司法担当記者)
『FRIDAY』は渥美被告が逮捕された直後の’23年12月22日号で、事件について詳しく報じている。発生当時結婚していた渥美被告の、家族間トラブルと戦慄言動を紹介したい――。
「パンチパーマの人が好き」
’23年11月27日、奥多摩に近い山梨県小菅村の山林でAさんの腐乱した遺体が発見された。警視庁は遺体発見直後の12月1日、Aさんと交際していた東京都江戸川区に住む渥美被告を逮捕する。
「Aさんは同年6月7日から行方がわからなくなっており、11月4日に行方不明者届が提出されたことで捜査が開始されました。当初から、Aさんと交際していた渥美被告の名前は捜査線上に浮かんでいました」(全国紙社会部記者)
渥美被告は都内の高校を中退後、職を転々としながら、地元で飲み歩く生活を送っていた。事件発生の2年ほど前に、居酒屋で知り合った年上の女性と結婚。しかし1年ほど前から別居状態にあり、妻は出身地である九州に戻っていったという。
Aさんとは’23年3月ごろに渥美被告が街で声をかけたことで知り合い、意気投合したようだ。5月には、渥美被告がAさんと交際を開始したことを親族に明かしている。その際「(Aさんから)パンチパーマの人が好きなんです」と言われたことも親族に自慢していたという。
職場や飲み屋ではかわいがられていたという渥美被告だが、一方でカネにだらしない面もあったようだ。渥美被告の親族は次のように明かしていた。
「私は遼馬に駐車場を貸していたのですが、その料金の支払いが遅れがちだったんです。遼馬は水道工事の仕事をしていました。一人親方のような感じなので、毎月決まった収入はありません。
ある程度仕事をしておカネが貯まると毎日ゴロゴロして、カネが無くなるとまた働く生活でした。遼馬からは一度『駐車場の料金を払います』と連絡がありましたが、払いに来ませんでした。以降は連絡がつかなくなっていたので、何かあったのかなと思っていたんですが……。まさかトラブルを起こしていたとは」
「相手が誰であっても」
知人の証言からは、渥美被告の戦慄言動が浮かび上がる。過去に家族に大ケガを負わせる暴力沙汰を起こしていたようだ。
「以前、奥さんと殴り合いの喧嘩になり骨折させてしまったことがあります。奥さんは気が強い人なので応戦したそうですけど、男に殴られたらケガするのも当然でしょう。遼馬は一度怒りに火がつくと、相手が誰であっても『このヤロー』と手が出てしまう性格なんです」(渥美被告の知人)
渥美被告は一回り以上歳の離れたAさんに相当惚れ込んでいたようで、自分と彼女が頬を寄せ合っている写真をLINEのプロフィール画像に設定している時期があるという。一方のAさんは、事件直前に周囲へ「しつこくて別れたい」と話していたとされる。交際が進むにつれ、2人の間には大きな溝ができたようだ。
元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏が解説する。
「当該事件を私も取材しましたが、Aさんは明るく誰からも好かれる女性だったようです。起訴内容が事実ならば、被告の身勝手な犯行といえるでしょう。女性を呼び出し車内で殺害し、そのまま遺体を遺棄したとなれば計画性もうかがえます。一人の人間の命が奪われたことに対する反省もうかがえません」
検察側によると、渥美被告のスマートフォンには車の中でAさんの遺体を撮影した動画が残っていたという。
