根の大自然に囲まれた、京町屋がモチーフの旅館

2025年5月にオープンした「Nazuna 根 宮ノ下(なずな はこね みやのした)」は、根の美しい自然と京都の伝統的な町屋を融合させた新しい旅館。日常から離れて自然のなかでゆったりとくつろぐ、ぜいたくな時間を過ごすことができます。

「Nazuna 根 宮ノ下」があるのは、自然豊かな堂ヶ島渓谷の近く。根の玄関口・根湯本駅からバスを使うのがおすすめです。

最寄りのバス停「木賀温泉入口」へは、桃源台行きのバスで行くことができます。取材時(2025年9月)は3番のりばが桃源台行きでした。バス乗り場には案内員さんがいて、初めて根に訪れた方も安心。

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根登山鉄道で向かう場合は、最寄り駅の「宮ノ下駅」から徒歩約15分の場所にあります。


昔ながらの京都の路地をモチーフにしたフロントは、趣ある雰囲気。足元やさしく照らす行灯や、外から続く敷石も相まって、路地裏に迷い込んだような気分に。

和モダンなカウンターの奥にあるのは、旅館がある木賀周辺の地図。宿泊者に観光案内をするときに活用しているのだとか。

チェックインの際に案内されたのはこちらの食事処。木のあたたかみを感じる天井や壁と、シャープな黒い石畳の床のコントラストが特徴的で、洗練されていながら居心地よい空間です。

ウェルカムドリンクを片手にくつろぎながらチェックインが行えるよう、あえて食事処に案内しているのだとか。また「Nazuna 根 宮ノ下」ではお客様とスタッフの交流も大切にしており、取材時も「どこから来ましたか?」「今回の旅行で訪れる根の観光スポットはどこですか?」など、お話を楽しみながらチェックインできました。

食事処の奥には宿泊者が自由に楽しめるフリードリンクと軽食が。小田原のワインがあったり、八ツ橋があったりと、根と京都にゆかりのある品々が用意されています。

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フリードリンクと軽食が楽しめるのは13〜17時。食べたいものを自由にセレクトしたら、ラウンジで楽しむことができます。

和モダンな客室で日常を忘れる贅沢な時間を

「【デラックスツイン】三条(SANJYO)」1部屋1泊 8万9800円〜(税・サービス料込)

今回宿泊したのは、最大4名まで宿泊できる「【デラックスツイン】三条(SANJYO)」。心安らぐ和室やベッドルームと、洗練されたダイニングルームが融合した和モダンな客室です。

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チェックインを担当してくれるスタッフさんは、お部屋のちょっとしたこだわりポイントなども教えてくれました。ぜひ、ここでしか聞けない小話も楽しんで。


部屋を訪れて最初に目にするのは、鏡と提灯のライトを使ったフォトジェニックな廊下。

京都の町屋の形状は、間口が狭く奥行きが広いのが特徴。「【デラックスツイン】三条(SANJYO)」でもその特徴が反映されていて、奥の部屋へ続く細い廊下には敷石が配置されています。鏡の反射を利用した、どこまでも続く幻想的な光景が素敵! フォトジェニックな写真が撮れると人気なんだとか。

こちらは、ダブルベッドが2つ並ぶベッドルーム。枕元には提灯のようなベッドサイドランプがあり、落ち着いた空間になっています。大きな窓からは根の大自然も見えて、「ベッドでゴロゴロしながら美しい自然をひとりじめ」なんてぜいたくな過ごし方も。

ベッドルームの隣には、5畳の和室が。4人で泊まるときはここに布団を敷きます。

和室で目をひくのがこちらの掛け軸。水墨を使った躍動感がある絵柄ですが、これにはある秘密が。実は旅館の目の前を流れている早川から石を拾ってきて、水墨をつけて転がして描いた作品なんだそう。これも、根の豊かな自然を取り入れたデザインのひとつです。

掛け軸の隣には実際に水墨をつけて転がした石も飾られています。エピソードを聞くと、より親しみがわいてきますね。

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掛け軸のほかにも、根の豊かな自然を「GEO-ジオ-」(ギリシャ語で地球、大地)という視点で観察し表現したアートワークが館内に飾られています。訪れた際はぜひ探してみてください。


ダイニングルームに置かれているのは、大きなテレビと座り心地抜群なソファ。ソファは大人ひとりが寝転べるほどの大きさで、思いきりくつろげちゃいます。

冷蔵庫には、サイダーやコーヒー牛乳、ビールなど全6種の無料サービスのドリンクが。ソフトドリンクだけでなく、アルコールも含まれていますよ。

有料のアルコールドリンクも4種類。どれも宿泊中に飲みきれそうな小さめサイズなのもうれしいポイントです。(松原・五条・三条の3部屋のみ)

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「Nazuna 根 宮ノ下」では有料のアルコールドリンクのほかにも、さまざまな有料サービスが用意されています。そのひとつが荷物の当日配送サービス。旅館から根湯本駅まで荷物を届けてくれるサービスで、荷物が通常サイズ(3辺の合計が140cm、18kg以内のもの)は1個1000円で送ってもらえます。発送後は13時30分〜18時30分までの間で、好きな時間に受け取ることができます。利用の際は当日朝10時までにフロントに伝えてくださいね。


天然温泉をひとりじめ! 各客室専用の露天風呂でリラックス

©︎Nazuna 根 宮ノ下

「Nazuna 根 宮ノ下」の魅力のひとつは、全部屋に専用の露天風呂または半露天風呂が設置されていること。根の大自然を堪能しながら温泉を楽しむ、贅沢なひとときが過ごせます。目の前を流れる早川のせせらぎも聞こえてきて、リラックス効果も抜群!

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泉質は肌にやさしいアルカリ性純温泉で、湯上がりはすべすべとした触感が特徴。関節痛や腰痛などの慢性症状や、冷え性、ストレスによる不眠、疲労回復などの効能があるのだとか。


「【ラグジュアリーツイン】松原 (MATSUBARA)」の露天風呂

せっかくなので、ほかのお部屋の露天風呂も見学させていただきました。こちらは「【ラグジュアリーツイン】松原 (MATSUBARA)」の露天風呂。なんとブランコが設置されているんです! ブランコに座れば、足湯のような形で温泉を楽しむことができます。
奥にはお風呂上がりに涼むことができる防水ソファも。お部屋によって違ったリラックス体験ができそうです。

シャワールームは室内にあるので、体や髪はこちらで洗います。シャンプーやトリートメント、ボディソープは「Nazuna」オリジナルのものが用意されていて、ハーブのようなさわやかな香り。
洗面所には大きな洗面台が2つ用意されているて、朝も同時に準備ができて快適です。

歯ブラシやボディタオル、くしなどアメニティも充実しています。

さらに、メイク落としや化粧水、乳液など、女性にうれしいアイテムも勢揃い。基本的なものはひと通り揃っています。

ふかふかのタオルや着心地がよい室内着も「Nazuna」オリジナルのもの。タオルはフロントでも販売しているので、気に入ったらおみやげに買って帰るのもおすすめです。

食材の味を生かした豪華な夕食&朝食

「夕食」1名1万円/©︎Nazuna 根 宮ノ下

夕食と朝食はチェックインのときに案内された食事処でいただきます。
イタリアンシェフ監修の夕食は、和とイタリアンの融合を体感できるコースメニュー。前菜には、滑らかなおぼろ豆腐や鰆の炭焼きなどがラインナップ。素材のうまみを引き出した上品な味わいを楽しめます。

©︎Nazuna 根 宮ノ下

メインは、国産和牛と根山麓豚を特製のだしで味わうしゃぶしゃぶ。目の前でしゃぶしゃぶされる新鮮な野菜や脂がのったお肉はとってもおいしそう! お肉本の甘さをだしが引き立てています。
締めにはだしのうまみを堪能できる特製リゾットが。特別な旅行に華を添える、豪華な夕食です。

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夕食の時間は17時30分と19時の2部制。予約時に時間を選びます。予約は宿泊の2日前までなのでご注意を。

朝食」1名3850円/©︎Nazuna 根 宮ノ下

朝食は厳選された四季折々の食材を目の前で焼いてもらえる特別メニュー。主菜は肉と魚のどちらかを選べます。素材のうまみを生かしたシンプルな味付けで、ほっと肩の力が抜けるようなやさしい味わいが楽しめます。

©︎Nazuna 根 宮ノ下

朝から厚切りの国産和牛がいただけるのも贅沢。塩だけで味付けされているので、お肉のうまみが口いっぱいに広がります。米料亭「八代目儀兵衛」より仕入れたこだわりのお米とも相性抜群。

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朝食の時間は8〜10時。チェックインのときに来店時間を決めることができます。

「茶そば」/©︎Nazuna 根 宮ノ下

また、夜食として茶そばを1杯いただくことができます。特製の茶そばのには大きなニシンがのっていて、香ばしい風味を楽しめます。ほんのりとしたお茶の香りとニシンが絶妙にマッチしたおいしさを、ぜひ味わってくださいね。

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「茶そば」が注文できるのは20〜24時。客室にある電話でフロントに注文します。


周辺のおすすめ観光スポット

ホテルから車で5分】根強羅公園

噴水を中心に左右対称に造られた根強羅公園

大正3年(1914)開園の、早雲山中腹に広がるフランス式整型庭園。噴水を中心に左右対称に造園され、バラやシャクナゲなどの花と緑の木々が調和している。熱帯植物館や茶室などさまざまな施設があり、体験工芸館「根クラフトハウス」では、吹きガラス、陶芸、とんぼ玉などの製作ができる。

ホテルから車で5分】彫刻の森美術館

屋外展示場

昭和44年(1969)に開館した日本初の野外美術館。広々として気持ちのよい緑の芝生の上には、オーギュスト・ロダンやヘンリー・ムーアなどが制作した彫刻作品120余点が展示されている。約7万?の起伏に富んだ敷地内には、子どもが楽しめる体験型作品、ピカソ館や本館ギャラリーなどの屋内展示場が点在し。レストランやショップのほか、敷地内の源泉を利用した長さ20mのかけ流しの温泉足湯もある。

ホテルから車で15分】根湯本駅前商店街

まんじゅう店やみやげ物店、飲食店など、約50店が軒を連ね、賑わいをみせる根の玄関口。食べ歩きや、おみやげを探すのにもぴったり。

リアルなおすすめタイムスケジュール

【1日目】
10:00 根湯本駅に到着。バスに乗って移動
10:30 「彫刻の森美術館」で彫刻作品を楽しむ
15:00 バスに乗って「Nazuna 根 宮ノ下」へ
15:30 チェックイン&客室で荷物を整理
16:00 フリードリンクと軽食をチェック
17:30 お食事処で極上しゃぶしゃぶの夕食を味わう
19:00 客室の露天風呂で根の大自然を満喫
21:30 小腹が空いてきたら茶そばを注文
23:00 就寝準備を整えたら、ふかふかのベッドでおやすみなさい
【2日目】
7:00 朝から露天風呂を堪能
8:00 お食事処で囲炉裏の朝食
10:00 最後にもう一度、露天風呂でリラックス
11:00 チェックアウト。荷物は旅館の「当日宅配サービス」を活用
11:30 バスに乗って「根強羅公園」へ。フランス式整型庭園の美しさを楽しむ
14:00 バスや電車に乗って根湯本駅へ
14:30 「根湯本商店街」で遅めのランチとおみやげ探し
夕方 帰路へ

全客室に露天風呂が設置された、根の豊かな大自然のなかにある新しい旅館「Nazuna 根 宮ノ下」をご紹介しました。洗練された趣ある客室で羽を伸ばす、ワンランク上のくつろぎ時間を過ごしてみませんか?
■Nazuna 根 宮ノ下(なずな はこね みやのした)
住所:神奈川県足柄下郡根町木賀1013-63
TEL:0460-83-3915
チェックイン/アウト:15〜21時/11時
料金:1部屋1泊 89800円〜(税・サービス料込)
アクセス:根登山バス「木賀温泉入口」降車すぐ、根登山鉄道「宮ノ下駅」から徒歩約15分

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Photo:Nazuna 根 宮ノ下、増田朱音(vivace)
Text:増田朱音(vivace)
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