【クラブW杯|H組展望】優勝候補の“白い巨人”も油断は禁物。“一発”を持つアル・ヒラルは番狂わせを起こすことも可能
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レアル・マドリーが大本命と言えるグループだが、アジア勢きっての巨大戦力を誇るアル・ヒラル、東京五輪でメキシコに銅メダルをもたらしたハイメ・ロサーノ監督が率いるパチューカ、ここからステップアップ確実のヤングタレントが集うザルツブルクと躍進のポテンシャルを備えるチームばかりで、過去のCWCで8度の優勝を誇るレアル・マドリーであっても侮ることは禁物だ。
CWCは新監督の“初陣”となるが、フランス代表FWキリアン・エムバペやブラジル代表FWヴィニシウスといったスター選手たちに、組織的な守備を意識付けながら、彼らの能力も発揮させるという難行に挑むことになりそうだ。
エムバペとヴィニシウスを2トップに並べる形が有力だが、もう一人のワールドクラスのアタッカーであるブラジル代表FWロドリゴをどう活かし、バランスを取っていくかなど、気になる点は多い。前任者は一人ひとりの個性と主張をある程度、受け入れながらマネジメントする分、攻守でのコレクティブさに欠けるところもあった。
しかし、シャビ・アロンソ監督がレバークーゼンで実現したようなコレクティブな戦術を植え付けるのであれば、彼らに犠牲と献身を求める部分も出てくるだろう。
最初の対戦相手はアル・ヒラルになる。インテルを過去3シーズンで二度のCLファイナルに導いたシモーネ・インザーギ監督が就任しており、セルビア代表MFセルゲイ・ミリンコヴィッチ=サヴィッチやFWアレクサンダル・ミトロヴィッチ、ポルトガル代表DFジョアン・カンセロといった欧州の強豪クラブも羨むようなタレント集団を短い時間でいかに掌握していくか。
またシステムもインテルと同じ3−5−2にするのか、チームが慣れている4−2−3−1をそのまま使うのかといった未知数な部分が多い。
大会の直前から率いる監督同士の対決ということで、レアル・マドリーもアル・ヒラルも様子を見ながら入るのか、いきなり出力全開で行くのか。スタートから目が離せない。
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総合的なチーム力はレアル・マドリーが大きく上回るが、アル・ヒラルには“一発”を持っている選手が多く、セットプレーなどから先制ゴールを奪うことができれば、番狂わせを引き起こすことも可能だろう。
レアル・マドリーがアル・ヒラルを相手に、しっかりと勝利を飾れるかどうかは一つポイントだ。一方で、パチューカとザルツブルクの力関係も非常に読みにくい。レアル・マドリーが第二戦で相対するパチューカは、ベネズエラ代表FWサロモン・ロンドンというビッグエースを擁するが、モロッコ代表FWウサマ・イドリシなど、攻撃陣をどう構成してくるのか。
トーマス・レッチェ監督が率いるザルツブルクもセレッソ大阪から加入したFW北野颯太など、新戦力の活かし方が気になるところだ。まずはパチューカ戦、そしてアル・ヒラル戦だが、CLで大敗したレアル・マドリーとの対戦が、ここから飛躍を目ざすタレントが多いザルツブルクにとって大きなチャレンジとなる。
基本的にはレアル・マドリーが首位通過を果たし、もう一つの枠を残り3チームで争う構図をイメージしやすいが、もし優勝候補の“白い巨人”を倒すチームが現われたら、順当ならマンチェスター・シティかユベントスと対戦するラウンド16での楽しみも広がりそうだ。
文●河治良幸
