『この世界の片隅に』描き下ろしキービジュアル ©2019こうの史代・コアミックス / 「この世界の片隅に」製作委員会

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 『この世界の片隅に』が、8月1日よりテアトル新宿、八丁座ほかにて期間限定上映されることが決定した。

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 本作は、こうの史代による同名漫画を原作に、片渕須直が監督・脚本を務め映画化した長編アニメーション。戦時下の広島・呉を舞台に、大切なものを失いながらも前を向いて生きる女性、すずを描く。

 公開当初は63館でのスタートながら、累計動員数は210万人、興行収入27億円を突破、累計484館で上映される社会現象となった。さらに、第40回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞、第90回キネマ旬報ベスト・テン日本映画第1位など、アニメーション映画としては異例となる日本映画賞を次々と受賞。国際的な映画祭でも高く評価された。公開から9年、終戦80年を迎える2025年に期間限定で再上映される。

 戦後80年という節目に、『この世界の片隅に』が全国で再上映されるにあたって、すずの声を演じたのんは「毎日が愛おしくなります。この作品をまだ観たことのない方も観たことのある方もぜひ、劇場のスクリーンで観てみてください」とコメント。原作のこうのは「描いた時は、細くとも永く親しんでもらえるといいな、と思っていました。映画に関わる皆様が強く育て、高く羽ばたかせてくれました。今はただ頼もしく、誇らしく見守るばかりです。感謝でいっぱいです!」と言葉を寄せた。

 さらに、監督・脚本の片渕は「この映画が最初に公開されてから9年。世界は戦争から逃れられないでいます。すずさんがそこで暮らしていたささやかな世界の片隅を、そのかけがえなさの意味を、もう一度感じてみたいと思います」と上映への思いを明かした。

 あわせて描き下ろしキービジュアルも公開。1920年8月、主人公・すずが運命の瞬間を迎える、物語の中でも特別な一場面が切り取られている。

【コメント】●のん(主人公すずの声)『この世界の片隅に』で北条すずさんの声を演じました。のんです。すずさんは、絵を描きます。美味しいご飯を食べます。家の仕事をしたり、家族で出かけたり、デートしたりします。日々を過ごしていく中で、現代の日本との違いが浮かび上がってくる。そして、見ていくうちになんでもない日常の幸せに心が溶けていくような心地になりました。毎日が愛おしくなります。この作品をまだ観たことのない方も観たことのある方もぜひ、劇場のスクリーンで観てみてください。

こうの史代(原作)描いた時は、細くとも永く親しんでもらえるといいな、と思っていました。映画に関わる皆様が強く育て、高く羽ばたかせてくれました。今はただ頼もしく、誇らしく見守るばかりです。感謝でいっぱいです!

片渕須直(監督・脚本)戦時中という時代の中に生きた人々を理解したくてこの作品を作りました。あの日々から80年。そこから地続きに連なる世界に私たちも生きています。すずさんも100歳になって、どこかで暮らしつづけているのかもしれません。この映画が最初に公開されてから9年。世界は戦争から逃れられないでいます。すずさんがそこで暮らしていたささやかな世界の片隅を、そのかけがえなさの意味を、もう一度感じてみたいと思います。

(文=リアルサウンド編集部)