ダンロップは「SPORT MAXX」ブランド推し! VEURO後継のプレミアムコンフォートタイヤ「SPORT MAXX LUX(スポーツマックス ラックス)」試乗

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「没入感」を味わえる? ダンロップ新タイヤをSUVのセダンの2車種で試乗

 ダンロップはプレミアムコンフォートタイヤ「SPORT MAXX LUX(スポーツマックス ラックス)」を2025年2月から順次販売開始しています。従来製品のVEURO(ビューロ)VE304の後継として「操縦安定性」と「静粛性」を両立し、電動化車両にも対応している新製品について、筆者(モータージャーナリストの岡本幸一郎)が試乗して、その実力を確かめてみました。

プレミアムコンフォートタイヤ「SPORT MAXX LUX(スポーツマックス ラックス)」を2台のメルセデスに装着して試乗した

「SPORT MAXX」といえば、ダンロップを象徴するプレミアムスポーツタイヤのブランドです。ところが今回の新製品は、「SPORT MAXX」を名乗りながらも、キャラクターはコンフォートタイヤなのです。その名も「SPORT MAXX LUX(スポーツマックス ラックス)」。

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 ダンロップはプレミアムタイヤを「SPORT MAXX」ブランドに統一して、グローバルで展開していく方針としました。これにより従来は「VEURO(ビューロ)」ブランドの位置づけだったタイヤも、SPORT MAXXシリーズに仲間入りしたわけです。
 
 これでSPORT MAXXシリーズは、高い操縦安定性能を追求するという共通点をベースに、バランスのよい「060+」、グリップ性能に特化した「RS」と、今回の静粛性能を特化した「LUX」という3本柱となりました。

新設計パターン採用に加えて、サイレントコア技術もさらに進化

 プレミアムコンフォートタイヤとしてのアピールポイントである静粛性については、ドライバーの耳につく音を抑え、波形をなだらかにすることでノイズが気にならないようにする独自の「サイレントウェーブテクノロジー」を採用しています。

 ブロックと溝が途切れなく接地するパターンとすることで、周期的な音の発生を低減する「シームレスグルーブ」と、主溝内部にスロープを配置して溝内の空気の振動により発生する音圧を下げる「デュアルスロープ」によって、パターンノイズを低減しているとのことです。

「シームレスグルーブ」や「デュアルスロープ」など、パターンについても全面的に新設計されている

 さらに、ダンロップがいち早く採用した、スポンジをタイヤ内に配してタイヤ内部の空気振動を吸収することでノイズを低減させる「サイレントコア」についても、SPORT MAXX LUXでは、最適形状に専用設計し、容積を増やして吸音性を高めています。

 これらの技術により、前身であるVEURO VE304に対して、パターンノイズを14.9%低減、ロードノイズを8.8%も低減させています。

 試乗した車種は、メルセデス・ベンツ のSUV「GLC」とセダン「Eクラス」です。サイズはそれぞれ235/60R18と245/45R18で、ラベリングはいずれも「A-a」となりますが、一部サイズでは「AA-a」となっているほどで、転がり抵抗とウエット性能に優れているのも特長です。

 まずはGLCで都内湾岸部から千葉方面の一般道と高速道路を走ったのですが、走り始めて程なく、「なにこの静けさ!」「めっちゃ乗り心地いい!」といきなり驚きました。

驚きの静けさと乗り心地! なのにハンドリングもしっかり

 実際には、ロードノイズについては路面によって、これはもう現時点でどんなタイヤを履かせても出るであろう音は聞こえましたが、パターンノイズにいたっては、もはやほとんど存在しないのではと思えるぐらい気にならなくなっていました。

 GLCというクルマ自体についても、タイヤの発する音が小さくなったことで、あれ?こんなにエンジンの音が聞こえたっけ?もう少し静かだったような…と実感したくらい、それぐらいタイヤが静かになっていたということでしょう。

動き始めてすぐにわかる、その静かさと乗り心地の良さ!

 乗り心地も路面への当たりがソフトで人にやさしいことも印象的です。非常にうまくしなやかにいなしてくれている感じがします。ステアリングフィールも同様で、カドがなく素直に動いてくれて、イメージどおり意のままに操ることができます。

 SUVではなおのことカーブでの動きも気になるところですが、ロールに合わせていかにもコンフォートタイヤらしいたわみ方をするあたりも、「LUX」らしい部分です。

 それでいて運動性能のほうも確保されていて、SPORT MAXXとしての走りへのコダワリもうかがえました。メルセデス車はおしなべて操舵(そうだ)に対する初期応答にスキがなくリニアなぶん、タイヤがちゃんとついてきてくれないと応答遅れが気になるのですが、そんなこともありません。そのあたりはいかにもSPORT MAXXの一員らしい部分です。

静かさ、乗り心地、走りを高次元でバランスさせた「SPORT MAXX LUX」

 そこには、プロファイルを新しくして従来は丸みを帯びていたところをセンターフラット形状として接地面積を大きくし、より効果的に接地面を活用して路面を捉えることでハンドリング性能を向上させるという、「マックス・ドライバビリティ・テクノロジー」が効いています。

 これによりなめらかでやさしい中にも、しっかりとしていてしっとりとした手応えがあり、小さな舵角(だかく)でもよく曲がるようになっています。

快適性と操縦安定性が高次元でバランスされていることが試乗で確認できた

 発着所に戻ってメルセデス Eクラスセダンに乗り換えたところ、GLCよりも低扁平(へんぺい)(60扁平→45扁平)やクルマとのマッチングもあって、しなかやな中にも、よりスポーティなテイストが感じられました。こちらのほうが、よりSPORT MAXXっぽさを感じる乗り味です。

 その中でもタイヤとしてはコンフォートタイヤらしく、入力をうまくいなしてくれている印象です。違うタイヤを履くと、もっと硬さを感じたことでしょう。セダンなので耳からタイヤまでの距離が近くなることから、GLCのときに比べるとタイヤが発する音もいくぶん聞こえるようになりましたが、それでも静かなことに変わりはありません。

 静粛性に特化し、乗り心地の快適性と操縦安定性を兼ね備えた、すべてを絶妙にしたプレミアムコンフォートタイヤ。VEURO VE304の際にも「理想のタイヤ」とアピールしていて、たしかにその雰囲気はあると思いましたが、それがさらにすべての要素において底上げされた印象です。

 これならたしかに、静かで心地よい車内環境の中で思い通りに運転できて、まさしくコンセプトどおり「没入」してドライブを楽しめることでしょう。