「生粋の自由人」なオルフェーヴル(提供:社台スタリオンステーション)

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 社台スタリオンステーションで繋養されているオルフェーヴルが、このほどnetkeibaTV『名馬の今~2023夏』で特集された。放牧地で草を食べる姿や、馬房で佇む様子が伝えられたほか、スタッフが質問に答える形で、同馬の近況を明かした。

■社台SSスタッフ「IQ高く、賢く主張するタイプ」

──スタッフの方々は何と呼んでいますか?
「オルフェ、オルフェーヴルです」

──どんな性格ですか?
「自身の感情をストレートに全身で表現するタイプで、何か気に入らないことがあると立ち上がったりイヤイヤしたり、その動きの質も高いので、担当スタッフは大変そうですね。ただ、姿を見ているスタッフの表情は「コラコラ笑」といった感じに笑みが浮かんでいることが多く、見ている側は微笑ましいです。

 初めて見た人はハラハラするかもしれませんが 。一般的に言われる「気性が荒い」「ウルサイ」というのとは全く違って、IQが高く、賢く主張するタイプですね。なので、事故になるようなことも実は意外と無いですね」

──ウシュバテソーロなど産駒が活躍。種牡馬としての評価はいかがですか?
「芝やダート、短距離、長距離など競馬が開催される全ての条件で、頂点に立つ馬を生み出す可能性を最も秘めているのはオルフェーヴルだと思います。キャリア前半は成績に波があったり、率を計るような数字は弱かったので、様子を見られがちでしたが、今は AEIなども安定して高くなっていますし、活躍の舞台の幅が広がっていますから、生産者にとっても信頼感が増してきています」

──最近のオルフェーヴルはどんな様子ですか?
「馬房と放牧地の向かい側がイスラボニータという環境が今のところ最も合っているようです。白老ファーム出身の遅生まれクラシックウイナーということで波長が合うのでしょうか。15歳になりましたが、少しだけ顔が老けたかなというぐらいで、全く年を取った様子もなく、心身ともに若い頃と全く変わりません。

生粋の自由人といった感じで、自身を好きに表現してはしゃいで、ご飯の時間には喜んで飼い葉をモリモリ食べて、寝たいときには思い切り寝て...。ストレスを全く感じさせず、これほど周りを気にせず遠慮なく自分を出して生きられたら、こんなに幸せなことは無いと憧れて見てしまうレベルですね。人生の目標にしたいぐらいです(笑)」

──馬房がブラインドになっていると伺いましたが、気をつけている事はありますか?
「ブラインドになっている馬はオルフェーヴルの他にも6頭ほどいます。基本的に、種牡馬は他の種牡馬と静かに牽制し合いながら過ごしていて、本来は至近距離で同居するのを嫌がりますから、他種牡馬が近距離で目の前を通ることや見えていることに反応が強くなる馬は、その反応をマイルドにするためにブラインドをしています。本当は全頭に付けるのがベストかもしれませんが、それだと人の都合上、例えば見学時や、中の様子を見る際、換気など、様々な場面で不都合もあるので、馬を限っています。(海外でも、種牡馬が過剰にお互いの視界に入らないような工夫が放牧地や馬房に施されている牧場は多くあります)

 若い頃よりはヤンチャな仕草が減ってきたので、ベテランスタッフからバトンを受けた若手のホープが担当して、色々学びながら馴染めているように、少し大人になっています」

──今後への期待をお願いします
「三冠馬のような芝路線のチャンピオン、そしてダート路線のチャンピオンが同一年に誕生して、芝部門とダート部門のJRA 賞をどちらも獲るようなことを期待しています。芝もダートもリーディングを獲るということまであると感激ですね。

 もしくはBC ターフとBC クラシックを同一年に産駒が制するとか、凱旋門賞まで勝ってしまうとか、そんなことも夢見ています。オルフェーヴルなら実現してしまいそうですね」