アムンディ・グループのESG投資を集結した「グリーン・ワールド」、環境関連セクターを網羅した新たな投資を提案
前田氏は、同ファンドがファンド・オブ・ファンズ形式で運用する理由について「環境関連のセクターは、再生可能エネルギー、水関連など、社会の関心が高まるセクターが移り変わります。そして、セクターごとのパフォーマンスも変化します。当ファンドは複数の環境・気候変動関連ファンドに分散投資することによって、勝ち組のセクターの潮流を捉え、環境関連に取りこぼしなく投資することが実現できます」と語る。
また、重要なポイントとして「アセットアロケーションを決定するポートフォリオマネジャーが、その時々の市場環境に応じて各セクターの資産配分比率を適宜変更することが重要。加えて、全般リスクオフになる局面ではキャッシュ比率を高めるなど、アムンディのマクロビューを投資判断に活かしていることも強みの一つ」と強調した。ファンド・オブ・ファンズを構成する一つひとつのファンドは、脱炭素や水関連など個々のESGセクターに特化した運用に専心し、ファンド全体としてのバランスをポートフォリオマネージャーが担当することで、変化の激しい環境・気候変動関連市場の中で勝ち組セクターに投資し続ける運用を可能にしているという。
◆パフォーマンスをけん引した「水」と「再生可能エネルギー」
設定来のパフォーマンスは、「『KBIウォーター・ファンド』と『KBIエナジー・ソリューション・ファンド』の配分比率を高く保ったことが、高いパフォーマンスにつながった」(前田氏)と分析している。
「KBIウォーター・ファンド」は、主に水関連の銘柄に投資するファンドだが、中小型株への投資比率が高く、セクターは資本財に配分比率が高いという特徴があり、「ファンドの設定当時は、これら銘柄のバリュエーションが低く、良いエントリーポイントでした。経済活動再開の中で資本財等が見直される環境になったことも同ファンドの上昇につながりました」という。
水資源には「2030年問題」があり、人口増や都市化、気候変動などによって水資源の需要が拡大するのに対して、安全で信頼できる水資源の供給拡大は困難であり、このままだと2030年には需要に対する供給不足が40%程度にも達する可能性があるという。また、半導体など精密機器の製造に必要な純度の高い水の需要も急拡大している。このような、拡大する水需要に対応するために、2030年までに世界で13.7兆米ドル(約1,500兆円)のインフラ投資が必要と予測されている。また、「公共事業は安定していて成長率が低いというイメージですが、フランスのヴェオリア・ウォーターが約260億ユーロ(約3.4兆円)でフランスのスエズを買収するなど、ダイナミックに事業再編が進んでいます。このような業界の変化が、ファンドには格好の投資機会になっています」(前田氏)と成長期待が強いと市場を分析している。
「KBIエナジー・ソリューション・ファンド」は、主に再生可能エネルギー関連銘柄で構成されたファンドだが、エネルギーの効率活用において欠かせない半導体セクターも比較的高位に組み入れており、半導体セクターの値上がりがパフォーマンスを押し上げたようだ。このように、環境・気候変動対策の課題解決に資する企業群の対象範囲は広く、また、市場でその成長性が評価され関連企業の株価が上昇するタイミングにはばらつきがある。同ファンドでは、その変化を捉えて市場平均を上回る、かつ、安定的なパフォーマンスを実現している。
