サッカーの歴史上「最も高額だった30代選手」の移籍

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トレーニングやケアの発展により、サッカー選手の寿命は長くなっている。かつては斜陽と言われた30代になってなお繁栄を続ける者が多くなった。

今回は『Sportskeeda』から「これまで最も高額であった30代選手の移籍金ランキング」をご紹介する。

10位:オリヴィエ・ジルー

価値:1700万ユーロ(およそ21.92億円)

アーセナルで世界最高のポストプレーヤーとして活躍したジルー。しかしオーバメヤングの獲得によって出番が減少してしまい、2018年1月にチームを離れることになった。

そして33歳の彼は1700万ユーロでチェルシーへと移籍。チームメイトを助ける能力はスタンフォード・ブリッジでも発揮され、多くのファンに愛される存在となった。

9位:ズラタン・イブラヒモヴィッチ

価値:2100万ユーロ(およそ27.08億円)

その輝かしいキャリアの中で、世界最高のクラブにいくつも所属してきたイブラヒモヴィッチ。現在はミランでプレーしているが、その頂点はパリ・サンジェルマンにあったといえる。

2012年にミランから2100万ユーロでフランスへと渡り、それから長く絶対的なエースとして活躍。まさに「ベンジャミン・バトン」のように若返っているようなプレーを見せていた。

8位:ニコラ・カリニッチ

価値:2250万ユーロ(およそ29.02億円)

イブラヒモヴィッチはミランの歴史上最高クラスの補強だが、一方でカリニッチは最も奇妙な補強の一つに数えられている。

ミランは2017年に彼をローンで獲得し、そこには1年後に購入するオプションがついていた。そして30歳の彼は2250万ユーロで買われることになったが、残念ながら同じ夏に1500万ユーロで売却することになった。

7位:マルコ・アルナウトヴィッチ

価値:2500万ユーロ(およそ32.24億円)

オーストリアのイブラヒモヴィッチとも呼ばれた巨体のストライカーは、ウェストハム・ユナイテッドで65試合に出場して22ゴールを決めたあと、2019年の夏に中国へと移籍していった。

上海上港は当時30歳だった彼に2500万ユーロを投じた。中国での成績は39試合で20ゴールとなかなかのものだったが、2年後に欧州へと戻ってきたあとはあまりいいパフォーマンスが見られなくなっていた。

6位:サミュエル・エトー

価値:2700万ユーロ(およそ34.82億円)

サミュエル・エトーは21世紀で最も偉大なストライカーの1人であるが、そのキャリアの中ではいくつか珍しい移籍を行っていた。その一つが2009年夏の動きだ。

インテルでジョゼ・モウリーニョ監督とともにチャンピオンズリーグ優勝を果たすなど大きな結果を残していたが、2011年に30歳でロシアのアンジ・マハチカラへと移籍。そのときには2700万ユーロが動いていた。当時は世界最高額となる給与が支払われたという。

5位:ディエゴ・ミリート

価値:2800万ユーロ(およそ36.11億円)

ディエゴ・ミリートは、インテルの歴史上でも最もチャレンジングで成功を収めた補強だった。ジェノアで94試合60ゴールを決めていたものの、彼はすでに30歳だった。

インテルは彼に2800万ユーロという大きな移籍金を支払って獲得すると、2010年のチャンピオンズリーグ決勝では彼が2ゴールを決めて優勝に導く活躍を見せた。

4位:アントニ・モデスト

価値:2900万ユーロ(およそ37.4億円)

モデストはスーパースターになる可能性を秘めた大型ストライカーだったが、そのポテンシャルを発揮するまでには至らなかった。ホッフェンハイム、ケルンでプレーし、大迫勇也ともコンビを組んだことで知られている。

ドイツでの活躍から2018年夏に中国超級リーグの天津権健(当時)へと移籍。30歳になっていたものの取引額はは2900万ユーロに達した。ただ半年後にはチームを無断で離れるというトラブルを起こし、後にケルンへと戻っている。

3位:クリス・ウッド

価値:3000万ユーロ(およそ38.69億円)

ニュージーランド代表としてプレーしている大型ストライカーのクリス・ウッド。バーンリーで2017年からプレーしてきた彼は、今冬のマーケットでニューカッスル・ユナイテッドへと移籍することになった。

31歳の彼に支払われた移籍金は3000万ユーロ。サウジアラビアの資本が入ったニューカッスルが、キーラン・トリッピアに続いて行った大型補強で、ファンは大きな期待をかけている。

2位:ガブリエル・バティストゥータ

価値:3620万ユーロ(およそ46.68億円)

1990年代から2000年代初頭にかけて、その世代でもっとも素晴らしいストライカーだった。セリエAでの素晴らしいプレーは誰もが記憶に残っている。3つの異なるクラブで183ゴールを決め、その豪快なシュートで名を馳せた。

2000年7月、31歳になったバティストゥータはフィオレンティーナからローマへと移籍。当時30代の選手としては最高額を記録し、デビューシーズンでスクデットの獲得に大きな貢献をした。

1位:クリスティアーノ・ロナウド

価値:11700万ユーロ(およそ150.88億円)

クリスティアーノ・ロナウドがこのリストのトップに立つのは当然のことだ。バロンドールを5回獲得した彼は、長年に渡るその功績のおかげで、サッカーを飾る最高の選手となっている。

マンチェスター・ユナイテッドとレアル・マドリーでプレーしたあと、2018年に彼は突然ユヴェントスへの移籍を決断。30代の選手としては異例となる額が動くことになった。