動物を虐待?KBSドラマ「太宗イ・バンウォン」の演出に市民団体が抗議“小道具扱いしている”

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動物自由連帯が、KBSの時代劇「太宗イ・バンウォン」に動物虐待の疑惑を提起した。

動物自由連帯は1月19日、「ドラマの撮影のため強制的に倒れる馬、彼らの安全と福祉が危ぶまれている」という声明書を発表した。

続けて「現在、放送中の人気ドラマKBS『太宗イ・バンウォン』で、馬の安全を深刻に脅かすシーンが放送された。該当のシーンでは、劇中でイ・ソンゲ役を務めた俳優が馬から落ち、馬の胴体が地面から90度近く傾き、頭から地面に突っ込む様子がそのまま放送された」と説明し、技術の発展により、コンピューターグラフィックやダミーで実際の動物を代替できるにもかかわらず、多くの番組で実際の動物を撮影に用いている状況を指摘した。

動物自由連帯は、「KBSの『放送製作ガイドライン』の倫理綱領を確認した結果、動物に対する言及はほとんどなかった。該当のガイドライン19番項目の2-3に、動物を撮影する時に守らなければならない規定はあるものの、自然や野生動物の撮影を対象とした内容があるだけで、“動物俳優”に対する規定は全くなく、撮影時における動物の安全管理に向けた実質的な措置が期待できない。しかも、不十分な規定さえも抽象的で、一般的な内容が記されているだけであり、これを通じて放送の製作過程で動物や生態に対する理解が全く反映されていないと思われても仕様がない状況だ。公営放送で相変わらず動物を“小道具”扱いするKBSの行動に失望せざるを得ない」と付け加えた。

動物自由連帯は、公営放送のKBSが動物の安全を考慮しない行為を続けていると指摘し、KBSの視聴者請願への参加を呼びかけた。KBSは、動物自由連帯の主張について、指摘を受けた内容を確認しているという。

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【動物自由連帯 公式コメント全文】

ドラマの撮影のため強制的に倒れる馬、彼らの安全と福祉が危ぶまれています。

現在、放送中の人気ドラマKBS「太宗イ・バンウォン」で、馬の安全を深刻に脅かすシーンが放送されました。該当のシーンでは、劇中でイ・ソンゲ役を務めた俳優さんが馬から落ち、馬の胴体が地面から90度近く傾き、頭から地面に突っ込む様子がそのまま放送されました。

撮影に利用される動物の安全については、かつてからずっと指摘されてきました。特に時代劇に常連で出演する馬は、倒れる姿が頻繁に登場します。この過程で馬が怪我をして死亡するケースも発生すると聞きます。技術の発展により、今はコンピューターグラフィックやダミーを利用して実際の動物を使わないことも出来るはずなのに、多くの番組では相変わらず実際の動物を撮影に利用しています。弱者を道具化する習慣を止め、弱者の安全を最優先に考慮する撮影現場の変化が必要です。

動物自由連帯が、KBSの「放送製作ガイドライン」の倫理綱領を確認した結果、動物に対する言及はほとんどありませんでした。該当のガイドライン19番項目の2-3に、動物を撮影する時に守らなければならない規定はあるものの、自然や野生動物の撮影を対象とした内容があるだけで、“動物俳優”に対する規定は全くなく、撮影時における動物の安全管理に向けた実質的な措置が期待できません。しかも、不十分な規定さえも抽象的で、一般的な内容が記されているだけであり、これを通じて放送の製作過程で動物や生態に対する理解が全く反映されていないと思われても仕様がない状況です。公営放送で、相変わらず動物を“小道具”扱いするKBSの行動に失望せざるを得ません。

動物自由連帯は、放送の撮影過程で動物の安全に対する考慮が全くない公営放送KBSの時代逆行的態度を強く糾弾します。また、メディアにて動物を取り扱う時は、その生命の価値を最優先に考慮するよう、根本的な態度の変化を求めます。

ドラマ「太宗イ・バンウォン」の落馬シーンの馬の安全確認を求める請願も出ています。皆さん、参加をお願いします。