「お客にも正直でいたい」とレストランのオーナー(画像は『Global News 2021年1月15日付「‘Not that good’: Montreal Chinese restaurant goes viral over honest menu」』のスクリーンショット)

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カナダにある中華レストランが、メニューにオーナーの率直な意見が書かれていて面白いと話題になっている。「そこまで美味しくない」「食べたことがない」などありのままの感想が記載されたメニューは、中華料理についてあまり詳しくない人からも「面白い」「助かる」といった声があがっており好評だという。『TODAY』などが伝えている。

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カナダ在住のキム・ベレールさん(Kim Belair)が今月11日、Twitterにある中華レストランのメニュー表を投稿した。

キムさんのお気に入りというその店は、カナダ・ケベック州モントリオールにある「アント・ダイ(Aunt Dai)」だ。伝統的な中華料理を北米向けにアレンジし、7年間にわたり提供しているという。

メニュー表には料理の写真とともにオーナーのコメントが書かれているが、このコメントが正直すぎるのだ。

たとえば“オレンジ・ビーフ(Orange beef)”という料理には「“ジェネラル・タオ・チキン(General Tao Chicken)”に比べると、この料理はそれほど美味しくはないです。とにかく私は北米風の中華料理が大好きとは言えないですね。あなた次第です」と料理を勧めることなく、むしろあまり好きではないという旨のコメントが添えられている。

このコメントに出てくる“ジェネラル・タオ・チキン”は、北米の中華レストランでポピュラーな料理だという。こちらも以下のように説明している。

「お客様は『アント・ダイの“ジェネラル・タオ・チキン”は、モントリオールで一番だね』と何度も伝えてくれます。私は北米風中華料理のエキスパートではありませんが、私が思っている以上に自分の店のジェネラル・タオ・チキンが大好きです。」

また“サテー・ソース・ビーフ(Satay sauce beef)”には、「これは新しいメニューで、私もまだ食べたことがありません。お客様には人気ですが、まだ食べる機会が得られていません。もっと自分のお店でご飯を食べる時間を作った方がいいみたいですね」と打ち明けた。

アント・ダイのオーナー、フェイガン・フェイさん(Feigang Fei)は、コメントを書き始めたきっかけについて次のように明かした。

「私の店には中国伝統の料理が多数あるので、料理を知らないお客様が食べたいものを注文できていなかったのです。注文してみたら辛すぎたり脂っこすぎるものだったりと、残念な顔をする人をたくさん見てきました。時には全く手を付けずに残されてしまうこともありました。それで料理の説明を書こうと思ったのが始まりです。」

最初はいくつかのメニューにだけ記載していたが、好評だったため全部のメニューにコメントを載せることにしたそうだ。

フェイガンさんは「全部に書く必要は無いかなとも思ったのですが、多くのお客様が『面白い』『助かる』と言ってくれて。励みになってすべて書き切りました」と話している。

キムさんの投稿は今月18日の時点で7万件以上の「いいね」が寄せられており、このツイートのおかげで翌日と翌々日には来店客が増えたという。さらにその翌日、ラジオ番組『CBC Radio Live』のインタビューを受けたところレストランにはさらに客が押し寄せたそうだ。

フェイガンさんは「私たちはただ、自分たちにもお客様にも正直にありたいだけです。料理に期待しすぎて欲しくないですし、そのせいでがっかりしてもらいたくもありません。うちは完璧なレストランではありませんが、お客様に満足してもらえるよう、毎日ベストを尽くしています」と正直に述べている。画像は『Global News 2021年1月15日付「‘Not that good’: Montreal Chinese restaurant goes viral over honest menu」』『Aunt Dai OnlineMenu「Orange beef (Chén Pí Niú Ròu)」、「General Tao chicken (Zuǒ Gōng Jī)」、「Satay sauce beef (shā chá niú ròu)」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)