折りたたみスマホの最新トレンドは、「閉じても全画面」「複数アプリ起動」へ

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画面が折り曲げられる「折りたたみスマートフォン」。
まだ価格が高いことや製品種類が少ないことなどから万人向けの製品とは言えない状況だ。

しかし折りたたみスマートフォンを出す各メーカーは年々機能を高めるだけではなく、より使いやすい製品を目指して改良を加えている。

この9月にはサムスンとロヨルの2社が新しい折りたたみスマートフォンを発表した。

サムスンの「Galaxy Z Fold2」、ロヨルの「FlexPai 2」は同じ進化を遂げた折りたたみスマートフォンだ。どちらも約1年前に初代モデルが発表されており、今回の新製品は2世代目のモデルとなる。
両者それぞれ初代モデルの欠点を克服し、使い勝手を大きく進化させた。それは以下の2点だ。

・閉じても全画面スマホとして使える
・開けば複数アプリ利用が可能


サムスンの谷折り式折りたたみスマホ「Galaxy Z Fold2」


折りたたみスマートフォンは、ディスプレイを外側に折る「山折り式」と、内側に折る「谷折り式」の2種類がある。

ロヨルの初代モデル「FlexPai」は山折り式で、7.8インチのディスプレイを外側に折り曲げて閉じると約半分のディスプレイをそのまま全面使うことができる。開いても閉じても最大サイズのディスプレイを使うことができるのだ。

サムスンの初代折りたたみスマホ「Galaxy Fold」はディスプレイを谷折りするので、閉じたときにもスマートフォンとして使えるように外側に別途ディスプレイが搭載された。そのサイズは4.6インチ。最近のスマホがみな6インチクラスのディスプレイを搭載していることを考えると、Galaxy Foldのアウトディスプレイはかなり小さい。そのため閉じた状態ではスマホとして使うには力不足だった。

しかし新製品のGalaxy Z Fold2はアウトディスプレイを6.2インチとし、閉じた状態でも片面全面をディスプレイにした。
これにより谷折り式の折りたたみスマホ同様「閉じても開いても全画面」を使うことが可能になっている。
最近はコロナウィルスの影響もあり満員電車も以前ほど混まなくなったが、通勤時間中に席に座れず長時間片手しかスマホを使うことができないときなど、Galaxy Z Fold2なら不自由することなく使えるだろう。

また折りたたみスマートフォンでは、複数アプリの利用は標準機能となろうとしている。
Galaxy Z Fold2は最大3つのアプリを起動し、それぞれの配置レイアウトをワンタッチで切り替えることもできる。さらにアプリ2つ、あるいはアプリ3つを分割画面でワンタッチ起動できるショートカット機能も備えている。「ブラウザと地図」「YouTubeとSNS」のように、常に利用する複数アプリを一度に起動できるのだ。


複数アプリを同時に起動できる


FlexPai 2も同様に最大3アプリ起動に対応した。
初代のFlexPaiは2つのアプリの同時起動ができたものの、アプリを一覧表示してからドラッグするという手間もかかっていた。
FlexPai 2では、本体側部のタッチパネルをタップすることで簡単にアプリを分割表示できるようになったのだ。
英語のWEBページを見ているときに翻訳が必要になったら、指先タップでディスプレイの片側に翻訳アプリを起動するといったことも簡単にできる。
写真のギャラリーを片側に表示して、もう片側に表示しているメモアプリに気に入った写真をドラッグ&ドロップして貼り付ける、なんてこともお手の物だ。


山折り式のFlexPai 2


折りたたみスマートフォンは、活用方法がわからない、という人も多いだろう。
閉じているときは普通のスマートフォンとして使え、開けばタブレットとして大きい画面が使える。
しかしそれだけではなく、パソコンのように大きい画面で複数のアプリが使える操作性は、実際に使ってみると驚くほど便利なのだ。

折りたたみスマートフォンはまだ価格が高いという問題がある。しかし今までのスマートフォンでは制限が多かった複数アプリを同時に使える自由度や、片手使うスマートフォンモードと大画面のタブレットモードを使い分けるなど、使い方の自由度のある「万能スマートフォン」と呼べる存在になるだろう。
数年もすれば誰もが当たり前のように使う製品になっているかもしれない。


執筆 山根康宏