「地銀」生き残りへ、信金や信組の姿勢に学びあり
全国地方銀行協会(地銀協)によると、加盟行64行の19年3月期決算は全体の約7割の41行が当期損益で減益となった。5月に東京都内で会見した地銀協の柴戸隆成会長(当時、福岡銀行頭取)は「地銀の収益力は徐々に低下している。今後もそれほど上がるとは考えられない」と強調する。
ただ、浜銀と千葉銀の業務提携は、異業種からの参入など競争環境は様変わりし、トップ地銀同士が組んでも盤石とは言いがたい。FFGと十八銀の経営統合も、店舗を統廃合しリアルの顧客接点を減らすのであれば、それに代わる地域、顧客の接点をどう構築していくかという視点が欠かせない。
未来の地銀のあり方にヒントはある。第一勧業信用組合(東京都新宿区)は無担保・無保証のコミュニティーローンを進める。その象徴が「芸者さんローン」だ。押し売り的な営業活動と決別し、「お客さまに好かれることをする」原則を貫く。
一方、枚方信用金庫(大阪府枚方市)は、高齢者世代が枚方市内のサービス付き高齢者向け住宅や特別養護老人ホームなどの高齢者専用住宅に移り住む場合、所有住宅は売却や賃貸などで、子育て世代の転入を進める。
地銀は地域に密着して、地域の雇用、経済に貢献していく信金・信組の姿勢に学ぶべきだ。
