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Matteo Grobberio

2019年7月10日、任天堂は携帯ゲーム機としても据え置き型ゲーム機としても使える「Nintendo Switch」を携帯ゲーム機に特化させた廉価版「Nintendo Switch Lite」を発表しました。しかし、オリジナル版のNintendo Switchについてもプロセッサとストレージ部分がアップデートされる予定であることが、任天堂が連邦通信委員会(FCC)に提出した書類から明らかになっています。

HAC001 Game Console Cover Letter 02 FCC Class II Permissive Change Letter Nintendo

https://fccid.io/BKEHAC001/Letter/02-FCC-Class-II-Permissive-Change-Letter-4349995

Nintendo is updating the original Switch with a new CPU and storage - The Verge

https://www.theverge.com/circuitbreaker/2019/7/10/20689379/nintendo-switch-update-fcc-change-cpu-nvidia-tegra-soc-nand



任天堂がFCCに提出したのは、「クラスII変更許可」と呼ばれるリクエスト。これはアメリカで販売する既存の製品を丸ごと再認証することなく、部品の一部を変更するために必要な申請書類だそうです。申請書類によると、変更されるのは「SoC」「NANDメモリタイプ」「(CPUおよびNANDメモリの変更に伴う)CPUボードの変更」の3点です。



「SoC」はNintendo Switchの心臓部であるCPUおよびGPUを搭載するチップです。Nintendo SwitchのSoCにはNVIDIA製のカスタム版Tegraプロセッサが採用されているわけですが、このSoCがアップデートあるいはマイナーチェンジされるというわけです。

「Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)に圧倒されるだろう」とNVIDIAのCEOが明言 - GIGAZINE



もう一つの変更点である「NANDメモリ」はSSDなどに使用されるフラッシュストレージで、つまりはNintendo Switchに搭載されているストレージ部分が変更されるということになります。

これまでNintendo Switchは廉価版とハイスペック版の2種類の登場がウワサされてきており、7月10日には廉価版のNintendo Switch Liteが登場したため、このアップデートがNintendo Switchのハイスペック版の登場を示唆しているのではと考える人もいるかもしれません。しかし、海外メディアのThe Vergeは「あくまでアップデート版であり、ハイスペック版ではないことを理解しておくべき」と記しています。その理由は型番に変化がなく、任天堂自身がSoCおよびストレージのアップデートについておそらく発表することはないためとしています。



ゲーム業界では一般向けに発表することなくゲーム機に使用しているコンポーネントをアップデートすることがたびたびあります。新型のチップは一般的に小型かつ製造が容易なため、コスト削減にもつながるためです。SoCおよびストレージのアップデートにより性能が劇的に向上することはないと思われますが、それはアップデートされた端末がリリースされて実際に比較してみるまでは正確にはわからない部分でもあります。

なお、新登場したNintendo Switch Liteのバッテリー寿命はNintendo Switchよりもわずかに伸びているのですが、その理由についてThe Vergeが任天堂に問い合わせたところ、「より電力効率の高いチップレイアウト」を採用しているためであることが明らかになっています。そのため、オリジナル版のNintendo Switchでも、この「より電力効率の高いチップレイアウト」が採用されているかもしれない、とThe Vergeは記しています。