中国メディアは、「全世界が李小龍を称賛しているのに、中国人だけが彼を批判している」と題する記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 1970年代、『燃えよドラゴン』などの斬新なカンフー映画で世界を魅了し、32歳の若さで世を去った香港の大スター、ブルース・リー(李小龍)。中国メディアの捜狐は18日、「全世界が李小龍を称賛しているのに、中国人だけが彼を批判している」と題する記事を掲載した。

 記事はまず、「李小龍の功績は全世界の称賛を得ている。彼は中国武術を全世界に広め、カンフーという言葉を(英語の)辞書に載せ、中国カンフーの奥深さを外国人に真に知らしめた神のような男だ」と述べ、世界各分野の著名人がブルース・リーに称賛の声を寄せていることを紹介した。

 その上で記事は、「しかし近年ずっと、中国人は彼を罵倒して懐疑的な目を向け、彼は中国人ではない、国籍を変えるなどこの上ない恥さらしだ、とさえ批判している」と、ブルース・リーに対する中国での批判的な風潮をなげいた。ブルース・リーは1940年にサンフランシスコで生まれ、イギリス統治下の香港で成長。その後、18歳のときに再度渡米し、アメリカ国籍を取得している。記事は、「国籍は彼自身ではなく両親の意向で変えたもの」だと指摘し、「彼は心の中では自分が中国人だと思っていた」と、国籍に関する批判に反論した。

 また、記事は、「中国人の中には、彼が武術家ではなく、ただのカンフースターにすぎないと考えている人もいる」と述べ、そういった考えについて、「これほど多くの世界各国の武術家、格闘家、功夫家がこぞって李小龍を称賛し敬服しているのに、まさか彼らがみんな嘘をついているというのか?」と一蹴した。

 中国国内での評判がどうであれ、ブルース・リーが今も世界中の映画ファンから愛されているという事実に変わりはない。カンフーは中国語で「功夫」と書くが、「功夫」には、時間や技量、転じて努力という意味もある。映画と武術の2分野で非凡な功績を打ち立てたブルース・リーの生涯に思いをはせると、「功夫不負有心人(努力は志のある人を裏切らない)」という中国のことわざが浮かんでくる。(編集担当:伊藤由記)(イメージ写真提供:123RF)