あいりん地区で撮影敢行の“超問題作”劇場公開へ
本作は2014年、大阪での映像制作者の支援と映像文化の発信を目的とするプロジェクト「シネアスト・オーガニゼーション大阪(通称CO2)」で、大阪市からの助成金60万円を得られる助成対象監督に選ばれた太田信吾監督が、大阪アジアン映画祭の上映を目指して制作した作品。
飛田新地、あいりんセンター、三角公園など、撮影が困難と言われた場所も地元の後押しのもと撮影を敢行。ドキュメンタリーの手法を使い、そこで息づく人々の日常の「生きる姿」が生々しく映し出されている。「貧困や病気、犯罪は個人の問題ではなく、社会システムを受容している我々一人ひとりに起因する」という監督の強い信念が結実した作品だ。
太田監督は今回の劇場公開について「映画『解放区』を大阪市西成区・釜ヶ崎で撮影して5年。様々な困難を経て、劇場公開が決まったことを嬉しく思います。今年は釜ヶ崎にとって節目の年です。ドヤ街の象徴でもあった通称『あいりんセンター』が建て替えのため仮移転になり、現在の建物は取り壊しになるのです。撮影当時、街のそこかしこに立っていた覚せい剤の売人達は、表通りから姿を消しました。ゲストハウスや介護・福祉施設に用途を変える簡易宿泊所も増え、『日雇い労働者の街』だった釜ヶ崎は大きな変動の時期にあります。この映画はそんな変わりゆく街・釜ヶ崎を記録・記憶した貴重な映画です。みなさんとシェアできたら嬉しいです。劇場で、お待ちしております」とコメントを寄せている。
映画「解放区」は2019年公開。上映劇場、上映時期などの詳細は改めて発表するという。

