クラウドファンディングから生まれた「スマートバッグ」の実力【男が惚れる技ありカバン】
ラップトップバッグの進化形とも言うべき「スマートバッグ」が、クラウドファンディングから続々登場。急増した理由や背景、最新トレンドなどを探るべく取材を敢行。国内大手クラウドファンディングサイト「Makuake(マクアケ)」のキュレーター・藤下奈緒美さんに話を聞いた。
●「スマートバッグ」とは?
ガジェットとの親和性が高いバッグのこと。PC収納スペースはもちろん、USBポートなどを搭載するバッグもある。狭義では、取り外しのできないリチウムイオン電池を内蔵・装着したバッグを指し、海外では預け入れ・機内持ち込みを制限している航空会社も。日本より海外で広く流通している。
Q1.クラウドファンディングから数多く生まれている理由は?
A.『BACKPAIX』の成功をきっかけに取り扱い件数が増加しました
「Makuakeでは2年ほど前からバックパックが盛り上がっていて、そのきっかけとなったのが『BACKPAIX』です。USBポートやスマホ連携機能を搭載したスマートバッグで、バッグのカテゴリーでは最高額となる2000万円を超える支援をされました。この成功例から、弊社ではスマートバッグの取り扱いが増えました」(Makuake 藤下さん)
PAIX
「BACKPAIX(20L)」 (3万2000円)
USBポートなどを搭載するほか、スマホアプリで操作できる「スマートバッジ」が付く。ウインカーや絵文字を背後に通知でき、自転車シーンで役立つ。

A.テストマーケティングでの利用が多いことも理由の一つです
「海外ブランドが日本進出のツールとして、クラウドファンディングを利用するケースが多いことも理由だと思います。バッグに限らず、日本市場でどれくらい需要があるかわからないので、テストマーケティング的な意味合いが大きいですね。特にスマートバッグのような新しいジャンルの商品は、クラウドファンディングに向いています。その中には、もちろん日本企業のプロジェクトもありますし、ベンチャー企業による純粋な資金調達の場としても活用されています」(Makuake 藤下さん)
BLUE ON BLUE
「KOBALT」(1万6200円)

日本企業のプロジェクトから生まれた、和柄デザインのバックパック。コバルトブルーの亀甲模様を裏地に採用。リュックハーネスにUSBポートを搭載する。

Q2.スマートバッグの案件は何件くらいあるの?
A.これまでに約150件のプロジェクトがありました
「Makuakeでは、サービス開始時より、およそ150件のプロジェクトがあります。年々案件が増え、商品のバリエーションも豊富になったことで、ユーザーからの注目度も高まっています」(Makuake 藤下さん)
Q3.目標金額を達成しやすい機能などはあるの?
A.防犯機能や防水性が注目されています
「日本ブランドの商品にはない、防犯機能を搭載したバッグが注目されています。ちなみに、ほとんどのプロジェクトが目標金額を達成しています。集まる金額は、全商品の平均が200〜250万円に対し、バッグは300〜400万円と、人気が高いことがうかがえます」(Makuake 藤下さん)
Q4.最近のスマートバッグの人気傾向を教えて!
A.小型化、良デザイン、背負いやすさも大事です
「デザイン性の高いスマートバッグが人気です。以前に比べてヨーロッパブランドの案件が増え、スマートバッグに見えないほどオシャレなものが多くなっています。また、小型・軽量モデルも人気が高く、女性でも使いやすいことから支持されています。その他、人間工学に基づいた設計のバックパックに資金が集まる傾向にあります。やはり皆さん、背負いやすさを重視されているんですね」(Makuake 藤下さん)
KOALA GEAR
「JOEY」(2万9800円)

人間工学に基づいて設計。背中にフィットする形状で、腰には極厚パッドが付く。さらに、肩にかかる圧力を分散するなど、背負い心地を追求している。

■他人と違う最先端のバックパックをクラウドファンディングで入手可能
USBポートを搭載しているようなスマートバッグは、まだ日本市場ではそれほど流通していない。しかしクラウドファンディングでは活況で、自分に合った機能やデザインの商品を探しやすい。ビジネスリュックがブームの今、他人と違うバッグを狙うのに打ってつけといえる。
また、一般販売される前に支援すれば、いち早く商品が届くとともに、早期割引でお得に入手できる点も大きなメリット。スマ ートバッグはクラウドファンディングで“先物買い”が最良の選択肢かもしれない。
■目標金額の600%達成!
防犯・防水性を備えた軽量スマートバックパック
Korin Design
「Clickpack JOY」(各1万8144円)

高い防犯性により、世界で一番売れているというスマートバッグ「Clickpack」の軽量モデル。サイズも小型化され、より普段使いしやすくなっている。
支持された理由
▼防犯性

TSAロックとワイヤーによる盗難対策機能が最大の特徴。
▼防水性

生地は撥水性の高いポリエステル。ファスナ ーは止水仕様。
▼背負いやすさ

人間工学に基づいた立体デザイン。フィット感が高い。
▼USBポート付き

ショルダーハーネスの裏にUSBポートを搭載する。
▼収納性


肉厚クッションのPCスリーブ、防犯性の高い背面ポケットなどを備える。
■目標金額の800%達成!
イタリア生まれのデザインと機能が魅力
PHILO
「Smart Backpack」(各1万7820円)

日本初上陸となる、イタリア生まれのスマ ートバッグ。デザイン性が高く機能的なことから、ニューヨークのMoMAを始め、世界各国の美術館で販売されている。
支持された理由
▼収納性

開口部が大きく荷物を出し入れしやすい。前面のコンパートメントや背面ポケットなども便利。


▼USBポート付き

もちろんUSBポートは搭載。目立たない箇所に配置してある。
■目標金額すでに達成!
旅行や出張に便利なボストンタイプも登場
Karin Design
(左)FlexPack Go
(右)FlexPack Pro (2万7864円 ※供に一般販売価格)

現在マクアケでプロジェクト実施中だが、早々に目標金額を達成した注目商品。ボストン型のスマートバッグは珍しく、どちらもUSBポ ートを備えている。
支持された理由
▼防犯性

どちらも盗難防止ワイヤーを備え、開口部にはTSAロックを採用。
▼USBポート付き

ボストン、リュックともに、ボディ側面にUSBポートを搭載する。
▼収納性


リュックはPCスリーブのほか、防水の保温・保冷ポーチを内蔵。
>> Makuake
(構成・取材・文/津田昌宏 写真/野町修平<APT>)
