『左が萌音(姉)、右が萌歌(妹)』

写真拡大

『左が萌音(姉)、右が萌歌(妹)』

 広瀬すずと広瀬アリス、浅田真央と浅田舞、有村架純と有村藍里……姉妹有名人といえば、とかく妹に脚光が浴びがちであるが、上白石姉妹においては、姉が先行している。

「ポスト宮崎駿」と名高い細田守監督の最新作『未来とミライ』が7月20日に封切られた。主人公・くんちゃんを演じているのが、上白石姉妹の妹・上白石萌歌である。

 今夏の目玉映画とされているものの、週末の日比谷ミッドタウンでも客席は埋まっていない。そして、上映後の客の反応はとても辛辣なものが多かった。

 特に目立ったのが「主人公の声がキーキーうるさくて、聞いていられない」という意見。「映画.com」では評価が2.5、Yahoo!映画でも2.6弱と厳しい意見が寄せられている。

 賛否両論あるなかでも、「主人公のくんちゃんの声が全然駄目で残念だった」「子供っぽい演技が上手い声優さんを起用してくれれば、ここまでガッカリはしなかったと思う」など、主演声優に対する酷評も多かった。

 結果、激戦の夏映画の中で、期待されるほどのヒットには至っていない。

 一方、近年稀に見る日本映画のヒット作といえば、2016年公開の映画『君の名は。』だろう。興行収入は250億円を超え、日本歴代4位。世界では『千と千尋の神隠し』をおさえて日本映画で1位となった。

 そのヒロイン宮水三葉を演じたのが、姉である上白石萌音。この作品を機に一気にブレイク。同年、歌手としてミュージックステーションにも出演し、翌年は池井戸潤原作のヒットドラマ『陸王』にもレギュラー出演。歌手としても女優としても順調に活躍の場を増やしている。

 そもそも2人は、2011年の第7回「東宝シンデレラオーディション」でデビュー。そのときは妹の萌音がグランプリに輝き、姉の萌音が審査員特別賞だった。

 しかし「アニメの声優」という点では、少なくとも萌音が一歩リードしているのは間違いない。姉がこのまま売れるのか、妹が巻き返すのか、新しい姉妹芸能人のカタチが見られるかもしれない。