TERUさんの「別垢」(『ゲーム専用TERU垢』より)

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人気ロックバンド「GLAY」のボーカルTERUさん(46)が自身のツイッターで、「ファイナルファンタジー14(FF14)」などゲーム関連のツイートが多すぎるとの苦情があったとし、「FF14」の情報を「別垢(別アカウント)」で発信し始めたことがメディアで取り上げられ、大きな話題になっている。

TERUさんはかねてからゲーム好きで有名だが、この「別垢」開設について「なぜこの時期に?」という疑問が出ることになった。近々「FF14」実写ドラマの主題歌が入った「GLAY」のニューアルバムが発売されることもあり、この「別垢」は芸能人のツイッターのあり方の訴えを「隠れ蓑」にした「ステマではないか?」、という「疑惑」が囁かれることになった。

「ファンの大半はゲームに興味ないだろうしなぁ」

TERUさんは2017年7月10日、ツイッターでゲーム関連の呟きが増えるとそれ専用のアカウントを作ったほうがいい、と言い出す人が出て来る、とし、

「そもそもツイッターってそういうものなのでしょうか?自由じゃないのでしょうか?ゲームやらない方には全く関係ない事なのでつまらないとは思いますが、これも僕の一面とは思っては貰えものでしょうか?」(原文ママ)

と疑問を呈した。そして、こうしたことで頭を悩ませるのは疲れてしまうので、「FF14」の情報は「別垢」で発信すると宣言した。ネットでは当初、芸能人がツイッターを扱うのは大変なんだ、との同情が広がり、

「そりゃファンの大半はゲームに興味ないだろうしなぁ。分けて正解だわ」
「ファンだからこそ、普通にゲーム楽しんでほしいです!! ゲームの中まで芸能人でいる必要ないです!!!」
「ミュージシャンの部分だけ知って夢見たいファンと、全部知りたいファンがいるから、芸能人にとってなかなか難しい問題だ」

などといった書き込みがツイッターや掲示板に出た。しかし、TERUさんといえばかなり昔からゲームが大好きなミュージシャンとして有名で、ツイッターやインスタグラムなどでゲームのプレイ状況を発信していたために「なぜこの時期に?」という疑問も出ることになった。

TERUさんが「FF14」にハマり、ツイッターやインスタグラムで攻略の進行状況を頻繁に投稿するようになったのは17年6月から。一方で、「FF14」の発売日は13年8月とかなり前。この時はWindows(PC)版のオンラインゲームで、14年4月から「PS4」版のサービスが始まった。

このゲームにどのようにして出合ったのか。考えられるのはゲーム「FF」シリーズの初の実写ドラマ「ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん」(TBS系)だ。17年4月から5月にかけて放送され、「GLAY」はその主題歌「the other end of the globe」を担当した。

ニューアルバム「SUMMERDELICS」に「FF14」主題歌

そして7月1日、TERUさんは自身のインスタグラムに「FF14」の豪華特典付きのゲームBOX「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター コレクターズエディション」のパッケージ写真をアップし、

「マネージャーが先ほど届けてくれました 凄い スクウェアエニックスの皆様、ありがとうございます」

と書き込んだ。「スクウェアエニックス(スクエニ)」はこのゲームの開発会社だ。そして7月10日に、ゲーム情報は「別垢」で発信すると報告した後に、

「スクエニの皆様、多少宣伝力は落ちるかもですが、ゲーム専用垢でも盛り上げて行きます! 宜しくお願いします!」

とツイッターでつぶやいている。さらに7月12日は何の日かというと、先の「FF14」実写ドラマの主題歌が含まれる「GLAY」のニューアルバム「SUMMERDELICS」の発売日になっている。

つまり、「これも僕の一面とは思っては貰え・・・・?」というつぶやきは、芸能人のツイッターのあり方を「隠れ蓑」にした、実はゲームとニューアルバムを売るために話題作りをする「ステマ」なのではないか、といった穿った見方が出るようになってしまった。掲示板には、

「TERUちゃん落ちぶれすぎィw」
「本人としても『おまえらだって宣伝だって分かってただろ?』みたいな軽いノリでの暴露なんだろうな」
「TERUってこういうのベタでやるから」
「あからさまなステマ通り越してもはやダイレクトマーケティングの域だ」

などが書き込まれた。もっとも、TERUさんのゲーム好きは本物だから、純粋にファンとして「FF14」の魅力を伝えているだけ、といった意見も多い。「ステマ」かどうかは、ニューアルバムの話題が薄れる時期になってからどのようにツイッターが運営されるか、それを見極めなければならないと主張する人もいる。